うつ病の患者に「頑張ろう」は禁句!? 身近な人がうつ病になったときの対応Q&A

うつ病の患者に「頑張ろう」は禁句!? 身近な人がうつ病になったときの対応Q&A

身近な人がうつ病になったら気をつけることは?

身近な人がうつ病になったら気をつけることは?

編集部

家族や友人がうつ病になったとき、まず何をすべきですか?

片山先生

まずは医療機関を受診し、「治療を受けること」が最優先です。うつ病は放置すると悪化するリスクが高く、治療が遅れるほど回復にも時間を要します。本人が自力で動けない場合は、家族や周囲の人が受診をサポートしましょう。もし動ける状態であれば、付き添ってあげることが本人の安心感につながります。

編集部

どのように接すればよいですか?

片山先生

うつ病の回復には時間がかかります。右肩上がりで順調によくなるわけではなく、途中に“踊り場”のような停滞期があるのが自然です。調子が悪くなる日もありますが、その不調も回復過程の一部と受け止め、焦らず見守る姿勢が大切です。回復には波があるという認識を持ち、よい日も悪い日も含めて支えていきましょう。

編集部

本人が拒絶的な態度をとるときはどうすればよいですか?

片山先生

状況によっては、適切な距離を置くことも必要です。自傷行為など命に関わる深刻な状況では、ためらわず医師や専門機関に相談し、強制的な介入も検討してください。一方で、そこまで緊急性が高くない場合は、関係を断つのではなく「いつでも連絡してね」「あなたを気にかけているよ」といった緩やかなつながりを残しておくことが望ましいです。対応の仕方に迷うときは、医師や専門家に相談しながら進めることをおすすめします。

編集部

サポートする側が疲れてしまうときはどうすればよいですか?

片山先生

支える側が共倒れにならないよう、自分自身のケアを忘れてはいけません。真面目な人ほど「自分が全て支えなければ」と抱え込みやすい傾向にあります。しかしその必死さがかえって本人に「迷惑をかけている」と感じさせ、本人の抑うつが強くなってしまう悪循環も起こり得ます。

編集部

サポートする側がメンタルヘルスを損なうこともあるのですか?

片山先生

はい。場合によっては、そのようなケースもあります。サポートは「余力を残すくらい」の距離感が適切です。全身全霊で向き合いすぎると支える側が疲弊し、医学的に「感応性精神病」と呼ばれるような、共倒れの状態になることもあります。信頼できる友人や医療従事者に相談し、自身の休息を確保できる体制を整えることが大切です。

編集部

最後に、メディカルドック読者へのメッセージをお願いいたします。

片山先生

「これってうつ病なのかな」と感じたときは、一人で抱え込まず専門家に相談してください。診断の結果、うつ病でなければ安心できますし、別の問題であればそれに見合った適切な解決策が見つかります。分からないまま悩み続けている状態そのものがストレスになるため、早めに医療機関を受診し、話を聞いてもらいましょう。

編集部まとめ

心の不調は、誰にでも起こり得るものです。「うつ病かもしれない」と感じたら、一人で悩まず専門家に相談しましょう。早めに受診して話を聞いてもらうことが、安心への第一歩となります。また、身近な人にうつ病と思われる症状が見られた場合も、早めに専門家へつなぐサポートを検討してみてください。

配信元: Medical DOC

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