認知症の主な治療法
薬物療法
認知症の中核症状(記憶障害など)の進行を遅らせることを目的とした「抗認知症薬」が中心となります。
アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症で使われる薬があります。また、妄想や興奮、抑うつといった行動・心理症状(BPSD)が強い場合には、症状を和らげるために漢方薬や向精神薬などが使われることもあります。
非薬物療法
薬を使わないアプローチも、穏やかな生活を支える上で非常に重要です。
●運動療法: ウォーキングなどの軽い運動は、脳の血流を良くし、心身の機能を維持するのに役立ちます。
●回想法: 昔の写真や馴染みのある音楽などを用いて、過去の楽しい経験を思い出し語り合うことで、精神的な安定や意欲の向上を図ります。
●音楽療法: 歌ったり楽器を演奏したりすることで、心を落ち着かせ、他者とのコミュニケーションを促します。
●作業療法: 料理や手芸、園芸といった具体的な作業を通して、残っている身体機能や認知機能を活かし、生活への自信や楽しみを取り戻します。
「認知症のテスト」についてよくある質問
ここまで認知症のテストについて紹介しました。ここでは「認知症のテスト」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
認知症テストの長谷川式とMMSEの違いについて教えてください。
秋谷 進 医師
はい、どちらも認知症のスクリーニング検査として非常に優れたものですが、いくつかの違いがあります。
MMSEは国際的に広く使われており、言語的な質問に加えて、図形を書き写す課題が含まれているのが特徴です。 一方、長谷川式(HDS-R)は日本で開発されたもので、MMSEよりも記憶に関する質問の比重が大きく、すべて口頭でのやりとりのみで構成されています。
どちらか一方が優れているというわけではなく、どちらの検査も認知機能の状態を大まかに把握するのに非常に有用です。

