訳者の小宮由さんより、日本の読者のみなさんへ
読者である子どもにとって「死」は、よほどのことがないかぎり、身近に感じることではないとおもいますが、自然災害の多い日本では、そのよほどのことが、いつ、どこで起こるかわかりませんし、すでに身にふりかかっている子どもも、たくさんいます。この本が、読者の知的好奇心を育むだけでなく、そのユーモアが、いざというときの心の余白、または、もやもやした心の整理につながったら幸いです。

いざというときの心の余白、もやもやした心の整理に
[対象年齢]
・子ども〜おとなまで
・いっしょに読むなら 6歳〜
・ひとりで読むなら 9歳〜
著・訳者プロフィール
[作]エレン・ダシー(Ellen Duthie)
作家、翻訳家、児童文学と子どもの哲学の研究者。スペイン・マドリードを拠点にし、出版社ワンダー・ポンダー社を共同設立。主な著書に、哲学的な好奇心をかきたてる入門書『Is There Anybody Out There?』や「Visual Philosophy for All Ages」シリーズ、2022年にスペイン書店組合最優秀児童書賞を受賞した『Un par de ojos nuevos』などがある。訳書では、モーリス・センダックや、ジョン・バーニンガムなどの作品をスペイン語に翻訳している。
[作]アンナ・フアン・カンタベッラ(Anna Juan Cantavella)
社会文化人類学者、翻訳家、読書アドバイザー。スペイン・バルセロナ自治大学教育学部非常勤講師。同大学で、大人や子ども向けの児童文学のプロジェクト、ワークショップなどを企画・指導し、ワンダー・ポンダー社の共同研究者として活躍している。
[絵]アンドレア・アンティノーリ(Andrea Antinori)
イラストレーター。イタリア・ウルビーノのISIAと、スペイン・バルセロナの美術学校エスコラ・マッサーナで、グラフィックデザインとイラストレーションを学ぶ。主な作品に『The Lives of Lemurs』『Have Zero Bones』など。2017年、2020年、ボローニャ国際絵本原画展入選。2016年、IBBYオナーリスト入賞など受賞多数。
[訳]小宮 由(こみや ゆう)
翻訳家。2004年より東京・阿佐ヶ谷で家庭文庫「このあの文庫」を主宰。主な訳書に『さかさ町』『けんかのたね』(ともに岩波書店)『しょうぼうしのくまさん』(福音館書店)『イワンの馬鹿』(アノニマ・スタジオ)『黒い蜻蛉 小説小泉八雲』(佼成出版社)など多数。祖父は、トルストイ文学の翻訳家であり、良心的兵役拒否者の故 北御門二郎。
