●「何もなく生きてみたかった」
近年は、成人から未成年へ、また教育者から児童・生徒へと向かう性的グルーミングの深刻さも、ようやく社会に知られ始めている。
女性は当時を振り返り、こう語る。
「運動を続けられなくなったら、自分は死んじゃうんじゃないかなと思うほどでした。何かを頑張っていたら、その世界しかないと思い込みがち。自分の場合は(コーチに)従っておけばいいと思っていて、おかしいとは思えなかった。
雑に扱われたり、抑圧されていたりしても、渦中にいるとそれが普通になってしまう。10代の成長の時間は戻ってこないので悔しいし、何もなく生きてみたかったという気持ちがあります」
男は昨年までコーチを続けていたが、逮捕後は無職になっている。

