心から褒めたつもりだったのに…
けれど、数分後に届いた美紀からの返信は、私の予想を裏切るほど冷え切ったものでした。
『ありがとう。でも、私にはその「立派」っていう言葉すら、今の私にはプレッシャーなんだ。
「先生なんだから立派でいなきゃいけない」って、また首を絞められてるみたい。ごめん、今は誰とも話したくない。少し休むね』
それきり、連絡は途絶えてしまいました。
良かれと思ってかけた言葉が、かえって彼女を追い詰めてしまった。私の放った「称賛」という名の矢が、彼女の傷口を深く抉ってしまったことに、私は暗い部屋で一人、激しい後悔に襲われていました。
あとがき:善意という名の「刃」
良かれと思ってかけた言葉が、相手の心を深く抉ってしまう……そんなコミュニケーションの難しさを描いています。「立派だ」という言葉は、受け取る側の余裕がない時には、さらなる高みを強いるプレッシャーにしかなりません。秋穂の正論が、美紀にとっては脱ぎ捨てたい「鎧」をさらに重く固定する釘になってしまった悲劇。相手を救いたいという純粋な善意が、かえって孤独を深めてしまうもどかしさが痛切に響きます
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: ゆずプー
(配信元: ママリ)

