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あらぬ性暴力の疑いかけられ「つらい思い」トランス団体元代表が名誉毀損訴訟で勝訴、元中道候補に賠償命令

あらぬ性暴力の疑いかけられ「つらい思い」トランス団体元代表が名誉毀損訴訟で勝訴、元中道候補に賠償命令

●要さんの証言に「不自然な面」、真実性を否定

東京地裁はまず、問題となった文書について、対象が浅沼さんと特定可能であり、一般読者に「浅沼さんが要さんの意に沿わないわいせつ行為に及んだ」という印象を与えて、社会的評価を低下させたと認定した。

そのうえで、性暴力の真実性について、刑事事件で要さんが証言した内容を検討。宿泊に至る経緯や当時の状況について、食い違いや曖昧な部分があると指摘した。

また、仮に性暴力を受けていた場合、その後も同じ部屋で過ごし、仕事を続けたり同じベッドで寝たりする行動には「不自然な面がある」と判断した。

さらに、証拠として提出された事件後のメッセージのやりとりについても、浅沼さんが抱きついた事実を具体的に認めたものとは言えず、裏付ける的確な証拠はないとして、真実性を否定。真実相当性についても認めなかった。

損害額については、名誉毀損による精神的苦痛に対する慰謝料を70万円とし、講演中止による損失(計9万円)との因果関係を認定。計79万円の支払いを命じた。

●浅沼さん「疑いをかけられただけで人生が変わる」

この日の判決後、浅沼さんと代理人が東京・霞が関の司法記者クラブで会見を開いた。

浅沼さんは「性暴力をおこなったという事実が認められなかったことは、大きな意味を持つと思います」と述べた。

そのうえで、要さんとの関係について「それまではとても仲が良かった」が、2023年10月に突然、性被害を告発され「すごくびっくりした」と振り返った。

さらに当時、要さんによる告発が一方的に拡散し、反論しても受け入れられにくかった状況に触れ、次のように語った。

「事実と違うと否定をしても聞いてもらえなかったり、『二次加害だ』といって口をふさがれるような場面が多くありました。疑いをかけられただけで人生が大きく変わる。事実が確定する前の段階でSNSに投稿され、本当に辛い思いをしました」

無罪確定後もSNSで「性暴力加害者」とする投稿が続いているとし、「名誉を回復することが難しいことを痛感しました。この判決を一区切りに前を向いて進んでいきたい」と述べた。

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