「『わかる』という感想をたくさんいただいて感動」
漫画へのコメントでは、忙しい毎日をふらりと抜け出すことに加え、知らない土地にも多くの人びとの生活があると知ったときの、なんとも言えない感情にも共感が寄せられていました。そうしたコメントに、カマタさんはこう感じたといいます。
「自分が全然知らない町でも、途方もない数の『生活』がずっと営まれていたんだ、と気が遠くなるような、同時に救われるような気持ちになったシーンは、『誰にも理解されないかも』とおそるおそる描いたのですが、『わかる』という感想をたくさんいただいて感動しました」(カマタさん)
また、さまざまな人が自身の経験を語るというSNSならではの現象も興味深く感じられたようで、「『自分の場合は、大きな団地の窓の光を見ると感じる』『旅先で、ここで暮らしていたら、と想像すると同じような気持ちになる』など、ご自分の感じ方やエピソードをいくつも伝えて頂けたのも、とても嬉しかったです」と語りました。
「非日常活」は「メンタルを健康に保つための、有効な方法の一つ」
カマタさんは「降りたことがない駅で降りて」みる以外にも、さまざまな「非日常活」をして漫画に描いています。中でも特に印象的だった体験は、六本木でレイトショーの映画を見たあとで、あえて終電を逃して一晩過ごした体験だったとのこと。
「『あえて終電を逃してみる』の回は大きな反響を頂き、自分でも特に印象深かったです。やろうと思えばすぐできるようなことだけど、意外に非日常の入り口になる、そういったものがよく見たら自分の周りにたくさんあるのかもと気づいて、ワクワクしました」(カマタさん)
その経験から、「大人になったら心に『普通はこういうことはしない』というストッパーみたいなものがかかって、見えなくなってしまうのかもしれません」(カマタさん)と発見もあったようです。
最後に「非日常活」の良さやお勧めのポイントについて聞いたところ、「仕事が忙しく、まとまった休みがずっと取れず、ストレスがだんだんと溜まって息苦しいような状態の時に、非日常活によってかなりのリセット感を得られて何度も助けられました」とカマタさん。
非日常活は「自分で自分のストレスをこまめに解消して、メンタルを健康に保つための、有効な方法の一つ」になっているそうです。「めまぐるしい日々の中ストレスが蓄積してうまく発散できない」という人に、「深刻な状態になる前に自分でこまめにリセットする方法の一つとして、試していただけたらうれしいです」とお勧めしています。
カマタさんの非日常活を描いたエッセイ漫画「非日常活はじめました。」は「コミックエッセイ劇場」で連載されており、書籍『非日常活はじめました。』(1397円)も発売されています。
作品提供:カマタミワ(@kamatamiwa)さん

