いつか、を信じて待つことを決意
彼女が一番欲しかったのは、先生としての自分を肯定されることではなく、「不器用な母親である自分」を許してもらうことだったのです。
「秋穂、今は追いかけないであげなさい。彼女は今、自分自身と戦っている最中なの。あなたが何を言っても、今はノイズにしか聞こえないわ」
母の助言に従い、私はスマートフォンのキーボードを打つのを止めました。伝えたいことは山ほどあるけれど、今は彼女の静寂を尊重しよう。
『またいつか、中学の時のくだらない話で笑おうね。いつでも待ってるよ』
そう心の中でだけ呟いて、私は彼女からの連絡を、期限を決めずに待つことに決めました。
あとがき:フィルターを外した「一人の人間」として
母の賢明な助言により、秋穂の視点が「親友を評価する側」から「隣に寄り添う側」へと変化する重要なエピソードです。私たちは無意識に、職業や肩書きというフィルターを通して他人を判断してしまいがち。美紀が求めていたのは「先生」としての全肯定ではなく、「ダメな母親でもいいんだよ」という免罪符だったのです。追いかけないという選択をした秋穂の決断に、成熟した大人の友情の形が見えてきます。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: ゆずプー
(配信元: ママリ)

