空白の時間なんて、私たちには存在しない
再会の日、カフェに現れた美紀は、以前よりもずっと肩の力が抜けた、柔らかい表情をしていました。
資格や肩書きは、その人の一部でしかない。けれど、時としてそれは重い鎖や高い壁になる。私たちはその壁を一度壊して、ようやく本当の「親友」になれた気がしました。
運ばれてきたカフェラテを一口飲み、私たちは同時に口を開きました。
「ねえ、実はさ……」
15年の空白なんて、もうどこにもありませんでした。
あとがき:鎧を脱いだ二人の、新しいはじまり
ついに「呪い」が解け、二人が対等な親友に戻れた感動のフィナーレです。美紀が自分自身を許し、夫とも向き合えたことで、秋穂の言葉もようやく届くようになりました。タイトルにあった「不自然な空白」は、隠し事ではなく、自分を守るための余白だったのかもしれません。ラストシーン、15年前の失敗談で笑い合う二人の姿は、一度壊れたからこそ強くなった「本物の関係」を象徴しており、読後の余韻を温かく彩ります。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: ゆずプー
(配信元: ママリ)

