「血液検査のAST」は体の何を見ている?異常値の原因やALTとの違いも医師が解説!

「血液検査のAST」は体の何を見ている?異常値の原因やALTとの違いも医師が解説!

「血液検査のAST」の異常で気をつけたい病気・疾患

ここではメディカルドック監修医が、「AST」に関する症状が特徴の病気を紹介します。どのような症状なのか、他に身体部位に症状が現れる場合があるのか、など病気について気になる事項を解説します。

急性肝炎・慢性肝炎

ウイルス感染や薬剤などにより肝細胞が障害される疾患です。発症から6か月以内のものを急性肝炎、6か月以上持続するものを慢性肝炎と呼びます。倦怠感や食欲低下、黄疸などがみられることがあります。血液検査や画像検査で診断し、原因に応じた治療を行います。消化器内科の受診が適しています。

肝硬変

慢性的な肝障害が進行し、肝臓の構造が変化した状態です。肝細胞の破壊によりASTが上昇することがあります。腹水やむくみ、出血傾向、意識障害などがみられることがあり、進行すると肝がんのリスクも高まります。定期的な検査と専門医による管理が重要です。

急性心筋梗塞

心臓の血管が詰まり、心筋への血流が途絶えることで発症します。心筋細胞の壊死によりASTが上昇することがあります。胸の圧迫感や冷や汗、呼吸困難などがみられ、突然発症する点が特徴です。命に関わるため、症状があれば直ちに救急要請が必要です。

多発性筋炎

自己免疫の異常により筋肉に炎症が生じる疾患です。筋細胞の破壊に伴いASTが上昇することがあります。手足の筋力低下や筋痛が徐々に進行し、日常動作に支障をきたすこともあります。血液検査や筋電図、筋生検などで診断し、専門医による治療が行われます。

「AST」の異常値を戻す正しい対処法・改善法は?

ASTの改善には原因に応じた対応が必要です。肝臓や筋肉などどの臓器が影響しているかを踏まえつつ、まずは生活習慣の見直しから始めることが基本となります。

お酒を控える

アルコールは肝細胞に負担をかけ、AST上昇の原因となります。飲酒習慣がある場合は禁酒または節酒を行うことで、肝機能の回復が期待できます。個人差はありますが、数週間から1か月程度の飲酒制限で数値が改善することもあります。継続的に数値が高い場合は、医療機関での評価も検討が必要です。

血液検査前日に激しい運動を控える

筋肉への強い負荷でもASTは上昇するため、検査前日に激しい運動を行うと一時的に高値となることがあります。特に筋トレや長時間の有酸素運動は影響しやすいため、検査前日は軽い運動にとどめることが望まれます。正確な結果を得るためには、普段と大きく異なる活動を避けることが重要です。

バランスの良い食事を摂取する

脂質や糖質の過剰摂取は脂肪肝の原因となり、AST上昇につながります。主食・主菜・副菜をそろえた食事を意識し、たんぱく質やビタミン、食物繊維を十分に取り入れることが大切です。また、過食を避け適正体重を維持することも重要なポイントです。食生活の見直しは長期的な改善につながります。

配信元: Medical DOC

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