母と話が通じない…
翌朝、私は学人を連れて近くのホームセンターへ走り、新しい布団とタオルを買い込みました。
「ごめんね、学人。こんな思いさせるなんて思わなくて」
「可南子のせいじゃないよ。でも……みちるの体調が心配だね」
学人の優しい言葉が、逆に私の胸を締め付けます。実家に戻り、買ってきた布団を広げると、母がリビングから怒鳴り込んできました。
「何よその布団! 私の用意したものが気に入らないってこと!? 育ての親に対して失礼だと思わないの!」
「お母さん、失礼なのはどっち!? 孫と喘息の夫が来るって分かってて、どうしてこんな不衛生なままなの!」
「私は忙しいの! あんたみたいに暇じゃないんだから!」
話が通じない。壁に向かって喋っているような絶望感の中、帰省2日目にして、私たちの関係には修復不可能な亀裂が入り始めていました。
あとがき:「当たり前」の基準が壊れている恐怖
親の「きれい」と自分の「清潔」が、180度食い違っている時の絶望感。ここでは単なる掃除の問題ではなく、可南子の家族への「敬意」が欠如していることが浮き彫りになります。新しい布団を買うという行動は、親への反抗ではなく、家族を守るための正当な防衛手段です。それすらも「親不孝」という言葉で封じ込めようとする母の姿に、読者の皆様も「これは話し合いで解決する相手ではない」と、深い危機感を抱いたはずです。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: ゆずプー
(配信元: ママリ)

