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頑張っているだけでは成果は上がらない 空回りせず実力を発揮する「力み」との付き合い方|藤平信一

頑張っているだけでは成果は上がらない 空回りせず実力を発揮する「力み」との付き合い方|藤平信一

頑張っているだけでは成果は上がらない

仕事、勉強、スポーツ。どんな分野であれ、一所懸命に打ち込むことは尊いことです。しかし、ただ「頑張る」という意識だけでは、思うような成果に結びつかないことがあります。ひたむきに努力しているはずなのに、なぜか空回りしてしまう。その背景には、必ずといっていいほど「力み」が潜んでいます。

力みが生じると、私たちは外から受ける影響に対して、ひどく脆くなります。肉体的な力みは、滞りや疲労として表れるため、まだ自覚しやすいものです。しかし、精神的な力み、すなわち「心の力み」は、より深く私たちの本来の力を奪ってしまいます。

普段なら気にならないような他人の些細な言動に、心が波立ち、傷ついたり、憤ったりすることはないでしょうか。こうしたとき、心は柔軟性を失い、まるで硬い壁のように外からの衝撃を正面から受けてしまっています。特に「頑張らねば」と強く意気込んでいるときほど、心は容易に力み、周囲の状況に翻弄されやすくなるのです。

それでは、どうすればこの状態を打破できるのでしょうか。ただ「頑張るのをやめなさい」と言われても、具体的な拠り所がなければ、かえって不安になってしまうかもしれません。

その鍵は「心を静める」ことにあります。「そんなことは、特別な修行をした人にしかできない」と思われるかもしれませんが、決してそうではありません。誰にでも心を静めることは可能です。あなたがそれを難しく感じるとしたら、心を静めるための「具体的な方法」を知る機会がなかっただけなのです。

心身ともに安定し、持てる力を最大限に発揮できているとき、意識は常に下腹にあります。正確には、下腹の中でも、決して力の入らない「一点」に心が静まっているのです。

おへそのすぐ下のあたりを意識すると、そこには力が入る感覚があるはずです。「臍下丹田」という言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、丹田という「面」として捉えると、どうしても下腹に物理的な力みが生まれやすくなります。力みが生じるということは、外からの力とぶつかってしまうことを意味します。

そこで大切にしていただきたいのが、「臍下の一点」です。これは形のない、無限に小さな「点」として捉えます。無限に小さいがゆえに、そこに力を込めることは不可能です。力が入らないからこそ、外からのいかなる影響にも動じず、しなやかでいられるのです。意識がこの「一点」に深く落ち着いている状態を「心が静まっている」といいます。

逆に、心に力みがあるとき、人の意識は上半身や頭へと浮き上がっています。この状態を「心が上ずっている」といいます。怒り、苛立ち、焦り、緊張。こうした感情に揺れ動くとき、心は必ず上ずっています。それは過度に「頑張っている」ときも同じです。

臍下の一点に心を静める。この習慣によって、私たちはいつでも、力んでしまった自分を本来の健やかな状態へとリセットすることができるのです。なお、臍下の一点については第三章の『「臍下の一点」と「丹田」の決定的な違い』で詳しくお伝えします。

配信元: 幻冬舎plus

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