「宮本武蔵と巨鯨」弘化4年(1847)頃 個人蔵
見どころ①超有名作品を含む約200点の作品を一挙に公開!
「本朝水滸伝豪傑八百人一個 天眼礒兵衛 夜叉嵐」天保2年(1831)頃 個人蔵
江戸日本橋で染物屋を営む家に生まれた国芳は、幼い頃から画才を発揮し15歳で初代歌川豊国に入門しました。
不遇の時代を経て、30代で発表した「水滸伝」シリーズの浮世絵は大ヒットを記録。以降、確かな画力と奇抜なアイデアを活かし、美人画や役者絵、戯画などさまざまな領域で独自の道を切り拓きます。
「相馬の古内裏」弘化2-3年(1845-46)頃 個人蔵
特に有名なのが、「相馬の古内裏」ではないでしょうか? 山東京伝の読本『善知安方忠義伝』を題材とした作品で、読本では大勢の骸骨が現れて戦いが始まるところ、国芳は巨大な骸骨1体に置き換えて表現。大胆なアレンジによって見映えを増した絵作りは大成功し、国芳の代表作として広く知られることとなりました。
また、人を集めて人の顔を作った「みかけハこハゐがとんだいゝ人だ」や、東海道の宿場の名前を猫で表現した「其まゝ地口猫飼好五十三疋」も、見たことある方が多いのでは。国芳は人を笑わせるコミカルな作品も得意としました。
「人かたまつて人になる」弘化4年(1847)頃 個人蔵
本展ではこれらの「国芳といえばこの絵!」という超有名作品を含む約200点を展示。国芳ファンも初心者の方も楽しめる、充実した展覧会になりそうです。
見どころ②6つのジャンルでわかる国芳の「オールラウンダー」ぶり
「十賢女扇 祇園梶」弘化元-4年(1844-47)頃 個人蔵
そんな国芳の活動は幅広いジャンルに渡り、武者絵や美人画、戯画、風景画などあらゆる分野で一流の手腕を発揮しました。本展は以下の6幕の構成で画業を捉え直します。
第1幕:KUNIYOSHI’s アクション!
第2幕:KUNIYOSHI’s モンスター!
第3幕:KUNIYOSHI’s ビューティー!
第4幕:KUNIYOSHI’s ハンサム!
第5幕:KUNIYOSHI’s ヴィジョン!
第6幕:KUNIYOSHI’s アイデア!
イマーシブ(没入型)アート映像公開
各幕のタイトルでは、「武者絵」「美人画」といった美術用語は封印。「アクション」や「モンスター」などわかりやすい言葉が並び、字面からも展覧会の楽しそうな雰囲気が感じられます。
「国芳もやう正札附現金男 野晒悟助」弘化元-2年(1844-45)頃 個人蔵
展覧会主催によると、「映画や芝居を見るように、スーパークリエイター・歌川国芳の世界を楽しんでもらおうと、6幕で構成しています」とのこと。当時の江戸っ子たちと同じように、国芳の作品をエンターテインメントとして楽しむ機会となりそうです。
