父は分かってくれた。でも、母は一生変わらないと確信
父がようやく口を開きました。
「……母さん、もうやめろ。全面的に私たちが悪いんだ。学人くんが怒るのは当然だよ。あんな劣悪な環境に家族を泊まらせて、振り回して……。学人くんは本当に大人だよ。あんなに言われても、親戚の前では面子を保ってくれたんだから。後でちゃんと謝らなきゃいけない」
父はその後、学人に深々と頭を下げて謝罪してくれました。
「学人くん、本当に申し訳なかった。可南子も、つらい思いをさせたな」
でも、母は違いました。 自分の非を認めたら死んでしまうかのように、その後、私の存在を無視し始めました。何か言いたいことがあれば父を介して伝えてくる。
「『可南子に、明日の朝ごはんは勝手に食べろって伝えなさい』ってお母さんが言ってるよ……」
父の困り顔。私は確信しました。この人は、一生変わらない。 最後の日、年始の挨拶に来た親戚の前で、母はまた豹変しました。
「あら〜! みちるちゃん、おいで〜! おばあちゃんですよ〜」
何事もなかったかのように、満面の笑みで娘を抱っこしようとする母。その無神経さに、私の我慢の袋が音を立てて弾けました。
あとがき:謝れない親と、板挟みの罪悪感
自分の非を認めず、論点をすり替えて「被害者」になりきる。そんな親の態度ほど、子どもの心を疲弊させるものはありません。父の謝罪は救いではありますが、実質的な支配権を持つ母が変わらない限り、事態は平行線です。外見だけ「良いおばあちゃん」を装うパフォーマンスに、もう騙されない。可南子が感じた激しい怒りは、彼女が「親の所有物」から、一人の自立した「個」へと脱皮しようとしている証拠なのです。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: ゆずプー
(配信元: ママリ)

