フレイルを予防する方法はどのようなものがあるでしょうか。メディカルドック監修医がフレイルの予防法について解説します。
※この記事はメディカルドックにて『1mを何秒で歩けないと「フレイル」?寝たきりを防ぐ”診断基準”を医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
木村 香菜(医師)
名古屋大学医学部卒業。初期臨床研修修了後、大学病院や、がんセンターなどで放射線科一般・治療分野で勤務。その後、行政機関で、感染症対策等主査としても勤務。その際には、新型コロナウイルス感染症にも対応。現在は、主に健診クリニックで、人間ドックや健康診断の診察や説明、生活習慣指導を担当している。また放射線治療医として、がん治療にも携わっている。放射線治療専門医、日本医師会認定産業医。
フレイルとは?
高齢になると、「最近疲れやすい」「歩くのが遅くなった」「食事量が減った」など、加齢による変化を自覚する方が増えてきます。こうした変化が重なった状態を「フレイル」と呼び、要介護状態へ移行する前段階として近年注目されています。フレイルは早期に気づき、適切に対処することで進行を防ぐことが可能です。
フレイルの定義
フレイルとは、加齢に伴って筋力や活動量、認知機能、社会的つながりなどが低下し、心身の回復力(予備力)が弱くなった状態を指します。病気ではありませんが、放置すると転倒や骨折、入院、要介護につながるリスクが高まるため、早期発見と予防が重要です。
フレイル・サルコペニア・老年症候群の違いは?
フレイルは「心身・社会面を含めた総合的な虚弱状態」を指します。一方、サルコペニアは「筋肉量や筋力の低下」に特化した概念です。老年症候群は、転倒や認知機能低下、尿失禁など、高齢者に多くみられる症状の総称であり、フレイルやサルコペニアはいずれも老年症候群の一部と考えられます。
「フレイル」を予防するには?
フレイル予防の基本は、運動・栄養・社会参加の3つをバランスよく保つことです。ウォーキングや筋力トレーニングを無理のない範囲で継続し、たんぱく質を意識した食事を心がけましょう。十分な睡眠と、ストレスをため込まない生活も重要です。人との交流や趣味活動を続けることは、身体機能だけでなく認知機能の維持にも役立ちます。

