〈ロイヤリティは定額3万3000円 自由度の高いFCモデル〉
成長を支えるもう一つの柱が、独自のフランチャイズモデルだ。売上連動のロイヤリティはなく、本部への支払いは月額3万3000円のみ。メニューや価格、仕入れ、営業時間は各オーナーの裁量に委ねられている。
この自由度の高さから、海鮮丼に加えて焼き鳥やタコライスなどを販売する店舗や、週3日のみ営業する店舗もある。初期投資額も比較的低い。物件収得費・工事費による増減はあるが、加盟金を含め約500万円で開業可能とされる。
亀山氏は「本部がルールを押し付けることはほとんどない。売上に関わらず月額3万3000円の定額制としている点も含め、他のフランチャイズを経験したオーナーから驚かれることが多い」と語る。
オーナーの裁量が大きいフランチャイズモデルを作った背景には、創業者の理念がある。
〈「人を縛らない経営」創業理念に基づく仕組み〉
「丼丸」を運営する株式会社ササフネは、大島純二氏が創業した。1979年に大島氏が株式会社ササフネを設立し、「寿司の笹舟」1号店をオープンした。
寿司店をルーツとするが、職人技術に依存しない業態として海鮮丼に着目。2007年に「丼の丼丸」1号店をオープンすると、盛り付け中心のシンプルな仕組みにより、短期間の研修でも開業できる海鮮丼のチェーンモデルを確立。2015年には「丼丸」を130店舗オープンし、テイクアウトに特化した海鮮丼チェーンのパイオニアとしての地位を築いた。
大島氏は創業以来、「人を縛らない自由な経営」を理念に掲げている。
本部ありきで自由のないフランチャイズの仕組みに違和感を覚えた大島氏の「そんなのお互いに面倒くさくないか?」という一言で独自のフランチャイズモデルは生まれたという。
低価格と効率性、そして自由度の高いフランチャイズモデルを組み合わせた「丼丸」は、外食価格の上昇が続く中で独自の存在感を高めている。
「丼丸 四ツ木店」店内メニュー表
「丼丸 四ツ木店」店内メニュー表
※1 出典:「働く人の平日ランチ、全体平均 496 円(前年比+11 円)で過去最高額
「外食」1,338 円、「出前、デリバリー」1,472 円、「自炊・弁当」439 円。ほとんどの食べ方で予算は前年より増額 有職者のランチ実態調査(2026 年 3 月実施)」株式会社リクルート『ホットペッパーグルメ外食総研』

