病気になって初めて気付くこと
編集部
現在の体調や生活について教えてください。
飛田さん
抗がん剤治療後の10日間ほどは、とても体調が悪くなります。期間中は体のだるさ、吐き気、めまい、頭痛、皮膚のかぶれやただれ、少し動くと息切れするなどの症状が出ています。それに加えて、副作用を抑えるために大量の飲み薬を服用しなければいけません。苦痛ですが、勤め先が病気や副作用を理解してくれるおかげで副作用が治まっている間はアルバイトもできています。「無理はせずに」という感じで、元気な期間だけシフトを入れてもらっています。
編集部
医療従事者に期待することはありますか?
飛田さん
私は30年前、父を膵臓がんで亡くしています。当時は抗がん剤治療の副作用により起き上がることもできず、記憶の乱れもあって――はっきりいって悲惨な思い出ばかり残っています。今、自分が抗がん剤治療を受けるに当たり、もちろん大変なことはたくさんあります。でも、私は父のような状態にはなっておらず、「医学は日々進歩しているのだな」と実感しています。これからもがんだけでなく、いろいろな病気に効く薬や治療法をもっと見つけていってほしいですね。
編集部
最後に、読者に向けてのメッセージをお願いします。
飛田さん
病気になって、あらためて身近な人たちの大切さ、経済的な不安、思うように動かない体の不自由さなどを感じました。健康はお金で買えない大切なものだと心の底から思います。乳がんは、早期発見できれば治療の選択肢が広がる病気になってきています。少しでも体に異変を感じたら、納得がいくまで何度でも病院に行って調べてもらってほしいと思います。そして、いざ病気になると困るのは経済面です。今回の経験で「ちゃんと保険に入っておけば……」と強く思いました。抗がん剤治療の影響で思うように働けないのに、治療費は毎月何万円もかかっています。普段から備えておくことが大切だと痛感しました。
編集後記
しこりに気付いても、最初は自己判断で病院へ行かない選択をした飛田さん。似たような経験をした人もいるのではないでしょうか? この記事を読んで、一人でも多くの人が早めの受診と定期検査に足を運んでもらえたらうれしく思います。
本稿には特定の医薬品、医療機器についての記述がありますが、情報提供のみを目的としたものであり、医療上の助言や販売促進などを目的とするものではありません。
なお、メディカルドックでは病気の認知拡大や定期検診の重要性を伝えるため、闘病者の方の声を募集しております。皆さまからのご応募お待ちしております。
記事監修医師:
寺田 満雄(名古屋市立大学病院乳腺外科)
※先生は記事を監修した医師であり、闘病者の担当医ではありません。
- 【闘病】『乳がん』ステージ2で右乳房全摘出。独立開業と抗がん剤治療を両立する「女性の誇り」
──────────── - 近年「乳がん」を発症する人が増えている『年代』をご存じですか? 医師が詳しく解説
──────────── - 【闘病】“骨のがん”の次は『乳がん』が待ち受けていた… 人生「この先も病気になるだろうな」
────────────

