美緒は、夫・修平と実家で同居中。良好だった義実家との関係は、義母からの「借金依頼」で暗転する。さらに、夫が独身時代、妹に名義を貸して作ったカードの督促状がとどき、18万円もの未払いが発覚する。
こまったときは「おたがいさま」…その考えがあまかった
私は美緒、31歳。夫の修平(32)と、今は私の実家で両親と同居している。
以前は、修平の実家がある県外に住んでいて、当時は、義母や兄弟と「にぎやかでいいな」なんて、笑い合える関係だった。でも、私たちが引っ越してから、すべてが変わってしまった。
「美緒ちゃん…ごめんね。今月、どうしても足りなくて……」
スマホにとどく、義母からのLINE。最初は、数千円、次は一万円。返済はいつもおくれがちだが、一応は返ってきていた。
だから私も、「こまった時はおたがいさまかな」なんて、あまい考えを持っていたのだ。でも、本当の地獄は、夫の修平が独身時代についた「ウソのようなお人好し」から始まっていた…。
突然、とどいた督促状
「……修平、これ何?」
ある日、裁判所からとどいた、一通の封書。
中には、消費者金融からの「督促状」が入っていた。内容は、「元本10万をただちに返済せよ」というもの。
おどろいて夫を問い詰めると、彼は頭を抱えて白状した。
「実は…数年前、妹が自動車学校に行きたいけど、無職でローンが組めないって相談されて…。俺の名義でカードを作って、妹にわたしたんだ。返済は、あいつが自分でやるっていう約束で……」
「はあ? クレジットカードを貸すなんて…規約違反だし、そもそも、自分名義じゃない借金を、妹がまじめに返すわけないじゃない」
修平のあまさに、めまいがした。

