以前、私が保育の現場で働いていたころの出来事です。行事の準備では、若手職員が機材周りを担当することも多く、私たち年配の職員は任せる側に回ることが少なくありませんでした。
機材に詳しい若手職員との距離感
保育職員の中に、音響機材に詳しい30代のA先生がいました。頼もしい存在ではあったものの、時折私たち年配職員に対して少しきつい言い方をすることがあり、私は内心引っかかるものを感じていました。
そんなA先生の見方が変わった出来事が、生活発表会当日に起きたのです。A先生はITや音響機器に強く、発表会の準備でも中心になって動いていました。ただ、その自信の表れなのか、私たち年配職員に対して「昔のやり方では難しい」と受け取れるような態度を見せることがありました。
マイクを扱おうとすると「大声で入れないでください」と注意されることもあり、必要な声かけだとわかっていても、どこか突き放されたように感じたのを覚えています。私自身、表には出さないようにしていましたが、少し複雑な気持ちを抱えていました。
発表会本番で起きた思わぬハプニング
生活発表会当日、年長クラスの合奏が始まる直前のことでした。突然、会場にハウリングが響き、空気が一変しました。
A先生はすぐに対応しようとしていましたが、予想外の出来事だったためか少し焦っているように見え、舞台に立つ園児たちも不安そうな表情を浮かべていました。会場の保護者の方々もざわつき始め、このままでは子どもたちの緊張が一気に高まってしまいそうでした。

