妊娠9か月で切迫早産のなずなは、敷地内同居の義母による過干渉に疲弊していました。いつも強引に家に上がり込まれ、夫に相談しても「悪気はない」と理解してもらえない…。このままだと、夫への愛情さえも失ってしまうのではないかと感じていたのです。
憂うつなインターホン
「あー、まただ……」
インターホンが鳴るたびに、私は小さくため息をつく。ピンポン、ピンポン、ピンポン。執拗に繰り返される音に、私は思わず枕元のスマホを手に取った。午前7時ちょうど。こんな朝早くに一体誰が?―――答えは決まっている。夫の母、つまり義母だ。
私、なずな。31歳。夫の優斗も同じ31歳。そして、5歳になる長女・みわと、3歳の次女・ちな。義母の家とは敷地内同居という、今となっては後悔しかない関係で暮らしている。
私は今、妊娠9か月。おなかの子は男の子で、もうすぐ3人目を出産する。妊娠初期からずっと体調が思わしくなく、切迫早産気味なのが悩みだ。
義母の笑顔にうんざり
朝の慌ただしい時間帯に、何度も鳴り響くインターホン。
「はーい、ちょっと待ってください」
みわとちなに朝ごはんを食べさせ、自分もパンをかじりながら、重い体を何とか動かして玄関に向かう。玄関を開けると、そこには案の定、にこやかな義母の顔があった。
「なずなちゃん、おはよう!今日はお天気よさそうねぇ」
義母はそう言うと、持っていたスーパーのチラシを差し出してきた。
「あの、お義母さん、これ、わざわざありがとうございます。でも、もうすぐ新聞の朝刊で届くので、大丈夫ですよ」
私がそう言うと、義母は少し不満そうな顔をした。
「あら、いいじゃない。どうせ暇なんだから、これでも見てなさいよ」
義母はそう言って、チラシを私の手のひらに無理やり押し付けた。そして、そのまま玄関のドアを少し開け、中を覗き込もうとする。

