食べ物の話はいいけど、料理の話は盛り上がらない
以前、私のところに相談にみえた美香さん(仮名・32歳/管理栄養士)は医療機関で働いています。昔から食べることが好きで資格を取得しました。プロフィールに「料理好き」とも書いているため、婚活で会った男性から鉄板で「得意料理は何ですか?」と質問されるのだそう。「この質問ってなんて答えたらいいか分からないです。別に残っているもので適当に作るから、料理名もないんですよね。前に『旬のものを使って作ることが多い』と言ったら、相手は『へ~』って薄い反応でした。
私は『野菜炒め』と答えてますけど、そこから会話が広がらないんです。私も相手に『料理しますか?』って質問したら、『あんまりしない』って返されて終わることも多いし……何のための質問なんでしょうか」
美香さんが何のため?と思うのも、もっともです。その男性は多分、いま何が旬なのかも分からず、「へ~」で終わったのでしょう。料理の知見がないのならば、触れなければよいのに。
男性側の心理は、以下のようなものだと予想します。
「事前にプロフィールを読んで、何か質問して間をもたせなきゃ。食べる事が好きで管理栄養士になったんだ。料理が趣味なんだ。じゃあ、得意料理を聞いてみようかな」
おそらくこの程度ではないでしょうか。
話題に困るプロフィールにも問題が……
美香さんの場合、プロフィールを大幅に修正しました。もとの自己紹介文は「趣味はカフェ巡りと料理、学生時代は吹奏楽部」といったことが書いてありました。カフェ巡りは女性に多い趣味で、吹奏楽部も一般的には女子が多いので、このままだと男性はどんな会話をしたらいいか迷うのです。
そこで美香さんは、学生時代はカラオケにハマっていたエピソードを盛り込み、趣味は「マンガと神社仏閣巡り」(これも本当)にして、「好きな食べ物とデートで行ってみたい場所」を追加しました。プロフィールに、異性が見た場合に興味を持ちやすく、会話のきっかけになりやすい情報を盛り込んでおいたのです。
好きな食べ物も、「卵焼き」などではなく「イタリアン、回転寿司、コメダ珈琲、焼肉」などデートで行ってもよいと思っているカテゴリーを盛り込んでおきました。会った男性からは「どの神社行ったの?」「どこの回転寿司屋が好き?」といった質問が増え、初デートで回答に困る質問をされることが減ったそうです。
「得意料理はなに?」という質問も配慮に欠けているかもしれませんが、同時に、何の話題で話せばいいか迷う「興味を持ちにくいプロフィール」もやや配慮に欠けているのです。

