私は生理2~3日目のとき、洋服に経血がつかないか気になってしまいます。これは、看護師1年目のときに経験した出来事です。ナース服を着て働いていたある日、思いがけないハプニングが起こりました。
ナース服ににじんだ赤いシミ
生理2日目で経血量が多かった日、外科病棟で働いていた私は忙しい業務に追われていました。お昼を過ぎても一度もナプキンを替えることなく、座ることすらできないまま、動き続けていたのです。「ナプキンに少し違和感があるかも……」と思ったものの、患者さんの対応を優先していました。
すると先輩が背後からやってきて、小さな声でこう呼び止められました。
「後ろ、ちょっとついてるよ」
その言葉を聞いた瞬間、心臓がドクンと鳴り、手が震えました。慌ててトイレへ駆け込み個室で確認すると、ピンク色のナース服には経血が漏れてシミになっていました。
替えの白衣は手元になく、家に取りに行く時間もありません。午後も患者さんの対応が残っていて、どうしたらいいのかわからず、私はトイレの個室で立ち尽くしてしまいました。
窮地を救ってくれたのは…
途方に暮れていた私に、先輩が個室の外から声をかけてくれました。
「大丈夫? これ使って!」
ドアを開けると、先輩は紙袋を差し出してくれました。中を見ると、そこにはきれいに畳まれた替えの白衣が。聞けば、遠い更衣室までわざわざ走って取りに行ってくれたそうです。
「忙しいのにすみません……」
謝る私に、先輩はやさしくこう返してくれました。
「誰にでもあることだよ。着替えたら戻っておいで」
そのひと言に、私は心の底から救われました。

