父からの救いの手
「美緒、修平くん…ちょっといいかい?」
私たちの部屋のドアを叩いたのは、私の父でした。
同居している以上、私たちの不穏な空気はかくしきれなかったようだ。
「……2人でずっとなやんでいるのは知っている。お金のことも、向こうの両親のことも。かくさなくていい。家族なんだから」
その言葉を聞いた瞬間、はりつめていた糸が切れ、私はその場で泣きくずれた。
修平もなさけなさに顔をゆがめながら、これまでの経緯をすべてうちあけた。義母の使い込み…義妹の無責任さ、そして、修平の過ち。
すべてを聞きおえた父は、「分かった」と言い、修平に問いかけた。
「修平くん、君はどうしたい? 相手は君の親兄弟だ。情もあるだろう」
修平はまっすぐに父を見返し、はっきりと言った。
「信頼をうらぎり、妻を苦しめる人たちは…もう家族じゃありません。縁を切ります」
その言葉に、父は深くうなずいた。
あとがき:差し込んだ一筋の希望
ようやく修平が目を覚まし、美緒さんと歩調を合わせたことに安堵しますね。身内と縁を切る決断はおもいものですが、自分たちの生活を守るためには、さけてとおれない道でした。
そして、何より心強いのが美緒さんのお父さんの存在です。「かくさなくていい」と言う言葉は、暗闇にいた2人にとって唯一の光だったのではないでしょうか。本当の家族のキズナとは何か…「信頼関係」の重要性がうきぼりになります。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: ゆずプー
(配信元: ママリ)

