ピロリ菌除菌後に大切なこと
編集部
除菌後は、どのような検査が推奨されますか?
阿部先生
まずはピロリ菌除菌後、1カ月以上経過してから除菌判定の検査をします。一般的に用いられるのは尿素呼気テストですね。その後は、病気の早期発見のために定期的に内視鏡検査を行うことが基本になります。
編集部
内視鏡検査の適切な頻度を教えてください。
阿部先生
検査の頻度は一律ではありません。年齢、胃粘膜の萎縮の程度、これまでの内視鏡所見などを総合的に判断し、リスクに応じて間隔を決めていきます。
編集部
除菌後の生活で、気を付けることはありますか?
阿部先生
禁煙や過度な飲酒を控えること、栄養バランスの取れた食事を心掛けることが胃の健康維持につながります。生活習慣の見直しも、除菌後の大切なフォローの一つです。
編集部
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
阿部先生
ピロリ菌の除菌は、胃がん予防において非常に大きな一歩です。しかし除菌は「ゴール」ではなく、「スタート」だと私は考えています。除菌によってリスクは下がりますが、これまでに蓄積した胃のダメージや体質によって、将来のリスクが完全になくなるわけではありません。 大切なのは、除菌後も自分の胃の状態に関心を持ち、必要な検査を適切なタイミングで受け続けることです。定期的な内視鏡検査によって変化を早期に見つけることができれば、体への負担が少ない治療を選択しやすくなります。「何も症状がないから大丈夫」と思わず、気になることがあれば早めに医師に相談してください。
編集部まとめ
ピロリ菌除菌は胃がんリスクを下げる重要な治療ですが、それだけで安心できるわけではありません。除菌後の胃の状態に合わせた検査を続けることにより、早期発見と将来の安心につながります。定期検査のスケジュールについて、まずはかかりつけの消化器内科へ相談してみてください。

