くも膜下出血の手術についてよくある質問
ここまでくも膜下出血の手術を紹介しました。ここでは「くも膜下出血の手術」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
くも膜下出血の手術は保険適用ですか?
伊藤 規絵医師
くも膜下出血に対する開頭クリッピング術やコイル塞栓術などの手術は、日本では公的医療保険(健康保険・国民健康保険・後期高齢者医療制度など)の保険診療として行われます。そのため、患者さんの自己負担は1〜3割となり、医療費が高額になった場合でも高額療養費制度の利用で、1ヶ月あたりの自己負担上限額を超えた分が払い戻されます。
くも膜下出血の手術後どのくらいで退院できますか?
伊藤 規絵医師
出血の重症度や合併症の有無、麻痺・高次脳機能障害などの後遺症、リハビリの進み具合によって大きく違います。軽症で合併症が少なく、自力で歩行できる方では、急性期病院での入院は開頭術で2週間ほど、血管内手術で1週間から10日間で退院できます。一方、重症例や麻痺・認知機能障害が残った場合は、数ヶ月単位での入院・リハビリが必要(リハビリ専門病院へ転院など)になることもあります。
編集部まとめ

くも膜下出血の手術には、開頭クリッピング術と血管内から行うコイル塞栓術があります。動脈瘤の場所や形によって方法や手術時間は違いますが、いずれも数時間かかることが多く、費用は公的医療保険が適用され、高額療養費制度の利用で自己負担は数万円~十数万円程度に抑えられる場合が少なくないです。術後は再出血や脳血管攣縮、水頭症、肺炎・心不全などの合併症に注意し、集中治療と早期リハビリで回復を目指します。

