5月、6月は「慣れ」によって行動が変わる時期
なぜ5月、6月に事故が増えるのでしょうか。発生月別のデータでは、小学生の事故はこの時期に増加しており、特に小学1年生では、4月が27人だったのに対し、6月には40人まで増えています。
4月の段階では、子どもたちも新しい環境に対する警戒が強く、慎重な行動を取ります。しかし5月に入ると、その慎重さは徐々に省略されていきます。「止まるべき場面で止まらない」「見るべき範囲を十分に見ない」といった変化が積み重なっていきます。つまりこの時期の事故増加は、慣れによって起こった注意不足が表面化していると言えるのです。
水の事故も5月以降に増加
この時期に変化するのは交通環境だけではありません。
こども家庭庁のデータでは、0歳から14歳の子どもの溺水事故は直近5年で246件発生しており、年齢によって発生場所が異なります。0〜2歳では浴槽が多く、5歳以上になると海や川といった自然水域での事故が増えていきます。これは、成長に伴って行動範囲が家庭内から屋外へと広がり、水に接触する機会が増えることを反映しています。
5月末には水遊びやプール活動の開始に合わせて事故防止の通知が出されており、行政としてもこの時期を水の事故リスクが現れ始める段階として位置付けています。つまり5月、6月は、交通事故と同様に、水の事故についても「これから増えていく前段階」であり、この段階での対策の有無が、その後の事故発生を左右します。
