「脳卒中の再発率」が高いのはいつかご存じですか?前兆症状と予防法も医師が解説!

「脳卒中の再発率」が高いのはいつかご存じですか?前兆症状と予防法も医師が解説!

脳卒中再発の可能性がある前兆症状

脳卒中再発の可能性がある前兆症状

脳卒中の再発には、いくつかの特徴的な前兆があります。以前と同じ症状が出る場合も、まったく新しい症状が出る場合もあるため、いずれのパターンも見逃さないことが大切です。

いったん落ち着いた症状が再び出る

脳卒中の再発が前回と間を空けず起こったり病状が進行したりした場合には、前回と同じ症状が再発します。例えば「一度右手に力が入らなかったのが動かせるようになった。しかし、また力が入らなくなった」などです。

新しい脳の障害が確認される

前回と別の場所で脳卒中を起こすと当然ながら別の症状になります。しかし脳卒中の典型的な症状という部分は変わりません。

身体の左右どちらか片側の運動麻痺

失語や構音障害

視野の半分が欠ける

これらは脳卒中を強く疑わせる症状です。前回と左右が違ったり、症状のタイプが違ったりしても症状が当てはまる場合は前兆の可能性があります。

前兆発作後に短期間で発症する

注意しなければならない症状の一つです。一過性脳虚血発作は脳卒中に典型的な症状が発症してから短時間で改善します。しかし、リスクの高い患者さんでは、2日以内に8.1%がこの後に脳梗塞を起こしてしまうということがデータで示されています。

脳卒中の再発率を下げる予防法

脳卒中の再発率を下げる予防法

脳卒中の再発予防は医学的には二次予防と呼ばれます。
生活習慣病の管理と原因に応じた薬物療法が中心となります。

血圧の正常管理

再発予防でもっとも重要度が高い項目のひとつが血圧管理です。高血圧は脳卒中すべてに共通して強く関与し、管理がうまくいかないと再発リスクが上がります。
新しいガイドラインでは、血圧管理は75歳未満では130/80 mmHg未満、75歳以上では140/90 mmHg未満を再発予防の基本目標として位置づけています。目標を理解して主体的に治療に参加していくことを心掛けましょう。

抗血小板薬の薬物療法

非心原性の脳梗塞では、抗血小板薬が再発予防の基本です。脳梗塞のタイプが非心原性で発症間もない時期では、短期間の2剤併用抗血小板療法も適応となります。
心房細動など心原性が疑われる場合は、抗凝固療法が中心となり治療法が変わります。脳梗塞のタイプで治療戦略が変わることを留意しましょう。

脂質異常症の管理

再発予防のためには、ロスバスタチン、アトルバスタチン、ピタバスタチンという強力なスタチンを中心とした脂質管理が重要です。日本では非心原性脳梗塞・TIAの再発予防はLDLコレステロール100mg/dL以下が目安として提唱されています。スタチンでも十分にLDLコレステロールを低下しきれない場合はエゼチミブやPCSK9阻害薬という薬剤を追加することがあります。

生活習慣の改善

薬物療法だけでは再発予防は完成しません。食事・運動・禁煙・節酒などの生活習慣の改善が二次予防に重要とされています。
禁煙は最も重要な予防策の一つです。食事は減塩、野菜・魚中心のものを心がけましょう。運動は無理のない有酸素運動がよいです。そして過度な飲酒を控えましょう。
完璧にやるよりも、継続できる形にすることが再発予防では大切です。
例えば1日に8,000歩のウォーキングを取り入れる、すべて減塩は難しくても塩分が多く含まれる味噌汁やラーメンは控える、飲み会ではソフトドリンクを先に宣言しておく、など達成しやすい形に持っていくのがおすすめです。

配信元: Medical DOC

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