脳卒中の再発率についてよくある質問
ここまで脳卒中の再発率を紹介しました。ここでは「脳卒中の再発率」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
脳卒中の再発率に遺伝は影響しますか?
伊藤 規絵医師
脳卒中は生活習慣や環境要因が大きく関係する病気ですが、遺伝的要因も一部影響すると考えられています。研究では、家族歴(特に兄弟の脳卒中歴や若年発症)がある人は再発リスクが高い可能性が示されています。ただし、家族内では生活習慣も共通しやすいため、遺伝だけで決まるわけではありません。家族歴がある場合は、危険因子の管理をより丁寧に行うことが重要です。
再発率が高くなる時期や季節はありますか?
伊藤 規絵医師
再発は、前述のように一般に発症直後〜早期(数日〜数週間〜1ヶ月程度)に高いことが繰り返し指摘されており、退院後早期の内服継続・血圧管理・外来受診が重要です。季節については研究結果が一致していません。冬に増える可能性を示す報告もありますが、地域差も大きいとされています。特定の季節だけ注意するのではなく、一年を通して危険因子を管理することが重要です。
編集部まとめ

脳卒中の再発率は1年で約11%、5年で約26%、10年で約39%と報告されています。特に発症後の早い時期ほど再発しやすいため、初期からの予防が重要です。
再発のサインとしては、以前と同じ神経症状が再び出る、身体の片側の麻痺や言葉の障害など新しい症状が現れるといった点が挙げられます。
再発予防には、血圧管理、抗血小板薬などの薬物療法、脂質管理、生活習慣の改善(禁煙・食事・運動)を継続することが重要です。主治医と相談しながら、自分の生活に落とし込んだ予防対策を続けていきましょう。

