警察の前だけ、「良い親」を演じる義母。再犯を防ぐための「次があれば逮捕してほしい」という、友梨佳の警察への依頼が、義実家を逆なでした。友梨佳は義母へ電話をかけるが…。
警察署では「いい親」
警察署での事情聴取がおわった日…修平をむかえに来た義母は、警察官の前で泣きくずれていたそうだ。
「息子が…本当に申し訳ありません。私たちもずっと心配で、夜もねむれず……」
その姿を見た警察官は、私にこう言った。
「お義母さん、本当にあなたのことを心配されていましたよ。あんなに泣いてあやまっていらしたんですから…」
しかし、現実はまったくちがった…。 あの日から4日…義母からは、私にも私の母にも、連絡の一本すらない。それどころか、修平に私と離婚をするように説得している。
(警察の前で見せたあの涙は…ただのパフォーマンスだったのね。"良い親"だと思われたかっただけ…)
「逮捕」をおそれる義実家
私がある申し出をしたことが、義実家の怒りにふれたのではないかと推測していた。
今回、私は「被害届」こそ出さなかった。だが、「次に夫が手を出したり、通報が入ったりしたら逮捕してほしい」という旨を警察に伝えていたのだ。
それを知った義実家は、パニックになったのだろう。
「そんな爆弾を抱えたまま、結婚生活をつづけるなんて! 万が一、逮捕されたらどうするんだ!」
彼らにとって、息子(修平)が暴力をふるわないように努力することよりも、逮捕されるリスクを排除すること(=離婚)の方が重要だったのだ。
「友梨佳、久しぶり…。ケガとかだいじょうぶ?その…本当に申し訳ない」
事件以来、4日ぶりに私の実家の近所のカフェで修平と会った。
それまでは、私は実家で過ごしていたのだ。そして、また家族一緒にくらすため、どうしてものりこえないといけないことがあり、久々に顔を合わせたのだった。
「友梨佳…母さんと話しても、離婚しなさいとしか言われないと思うけど…いいのか?」

