「カリウムを含む食べ物」についてよくある質問

ここまでカリウムの食べ物などを紹介しました。ここでは「カリウムの食べ物」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
カリウムを摂り過ぎたらどんな症状が現れますか
池田 早苗
カリウムを摂りすぎると、神経や筋肉、心臓の電気的な働きが乱れ、筋力低下や脱力感、吐き気などの症状が現れることがあります。特に心臓では不整脈が起こりやすく、重症の場合には心停止につながる危険性もあります。
腎機能が正常であれば、普段の食事だけでカリウムが過剰になることはほとんどありません。しかし、腎機能が低下している方や、特定の薬剤、カリウムを多く含むサプリメントを服用している場合には、体内のカリウムを十分に排泄できず、血液中のカリウム濃度が高くなる高カリウム血症を起こしやすくなるため注意が必要です。
身近な飲み物では、お茶(玉露)、トマトジュース、果汁100%ジュース、コーヒー、牛乳などにカリウムが多く含まれています。カリウム制限が必要な方では、飲み物だけでも過剰摂取となる場合があります。玉露は麦茶や玄米茶に、コーヒーは紅茶に置き換えるなど、飲み物の種類を工夫し、量にも注意しながら摂取を控えるようにしましょう。
カリウムが多い果物を教えてください
池田 早苗
カリウムを多く含む果物には、バナナ、キウイ、アボカド、メロン、オレンジ、スイカ、ドライフルーツ(干しぶどうや干しプルーン、干しあんずなど)があります。これらの果物は1個や1食分で比較的多くのカリウムを摂取できるため、腎機能が低下している方やカリウム制限が必要な方は特に注意が必要です。
まとめ
カリウムは、健康や生命維持に欠かせないミネラルの一つです。主に細胞内に存在し、ナトリウムなど他の栄養素とバランスを取りながら細胞の浸透圧を調整し、神経や筋肉の動き、心臓の収縮、体内の水分量や血圧の調整に重要な役割を果たしています。
カリウムは身近な食品に多く含まれており、通常は普段の食事で多少の過不足があっても、体内の調節機構によって血中カリウム濃度は一定に保たれます。しかし、腎機能が低下している方や特定の薬剤、カリウムを多く含むサプリメントを服用している場合には、カリウムを十分に排泄できず血液中のカリウム濃度が高くなることがあります。特に腎機能が低下している方は、重篤な症状を引き起こす可能性があるため、カリウムの摂取量については医師の指示を仰ぐようにしましょう。

