逃げ道を用意することが、私にできる支え
しかし、母親にできることは限られています。友達を作ってあげることも、無理やり輪の中に入れてあげることもできません。結局は息子自身の問題なのです。
だからこそ私は、「もし本当に馴染めなかったら、あの田舎に戻ろう」と心に決めていました。そしてその覚悟を、息子にも正直に伝えていました。
「逃げ道がある、他の道もある」
そう伝えることが、慣れない環境で踏ん張る息子に対して、私が見せられる精一杯の支えだと思ったからです。
1年生280冊、2年生355冊。すっかり本の虫
1年生で280冊、2年生で355冊。
息子の読書量は加速するばかりで、「これが息子の世界なのかもしれない」と思い始めていました。
友達がいないわけではないけれど、誰かと群れるより、本の世界に没頭するほうが心地いいのかもしれない。それはそれで、息子らしいのではないか。そんなふうに、少しずつ受け入れていきました。

