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「自律神経の機能検査」で何が分かる?検査の種類や発見できる病気を医師が解説!

「自律神経の機能検査」で何が分かる?検査の種類や発見できる病気を医師が解説!

自律神経の機能検査とは?メディカルドック監修医が、自律神経の機能検査の種類(心電図など)や、疲労度を測る仕組み、保険適用の有無、異常から疑われる病気について分かりやすく解説します。

木村 香菜

監修医師:
木村 香菜(医師)

名古屋大学医学部卒業。初期臨床研修修了後、大学病院や、がんセンターなどで放射線科一般・治療分野で勤務。その後、行政機関で、感染症対策等主査としても勤務。その際には、新型コロナウイルス感染症にも対応。現在は、主に健診クリニックで、人間ドックや健康診断の診察や説明、生活習慣指導を担当している。また放射線治療医として、がん治療にも携わっている。放射線治療専門医、日本医師会認定産業医。

自律神経の機能検査とはどのようなもの?

自律神経は、心拍や血圧、体温などを無意識に調整する重要な働きを担っています。そのバランスが崩れると、さまざまな体調不良が生じることがあります。自律神経機能検査は、こうした働きの状態を客観的に評価し、不調の原因を探るために行われる検査です。

自律神経の乱れを調べる目的とわかること

自律神経機能検査では、交感神経と副交感神経の働きや、そのバランスを数値として評価します。心拍や血圧の変化、呼吸との連動などをもとに、体の調整機能が適切に働いているかを確認します。慢性的な疲労感やめまい、動悸などの原因を探る手がかりとなり、糖尿病に伴う神経障害の評価にも用いられます。

自律神経の機能検査は何科で受けられる?

検査は主に内科や神経内科、心療内科で行われます。症状によっては循環器内科や小児科で対応される場合もあります。人間ドックや一部のクリニックでも実施されており、症状がはっきりしない場合はまず内科を受診し、必要に応じて専門科へ紹介される流れが一般的です。

自律神経の機能検査は保険適用される?

自律神経の機能検査が保険適用になるかどうかは、検査の目的と内容によって異なります。一般的な診察のなかで行う血圧測定や心電図は、それぞれ通常の検査として扱われますが、自律神経の異常を詳しく調べる検査には別の算定ルールが設けられているものがあります。例えばヘッドアップティルト試験は、失神発作があり、ほかの原因がはっきりせず神経調節性失神が疑われる場合に、施設基準を満たした医療機関で算定される検査です。一方で、単に横になった状態と立った状態で血圧や脈拍を比べるだけでは、この試験には該当しません。なお、ヘッドアップティルト試験の実施中に測定した心電図の費用は別に算定できないため、検査全体として評価される仕組みです。疲労度の確認や健康チェック目的で行う検査は、自費診療となることがあります。

自律神経の機能検査の種類

自律神経の評価には、複数の検査が組み合わせて用いられます。心拍や血圧の変化を観察するものが中心で、短時間で実施できる検査も多くあります。

血圧や脈拍を測る新起立試験

新起立試験は、安静時と起立後の血圧や脈拍の変化を測定し、自律神経の調整機能を評価する検査です。通常は立ち上がった際に血圧を維持する反応が働きますが、この調整が不十分な場合、血圧低下や脈拍の過剰な増加がみられます。起立性調節障害では、起立後の血圧低下や心拍数の変化パターンをもとに診断の参考とされ、小児から成人まで幅広く用いられています。

心電図を使った心拍変動解析(HRV)

心電図を用いて心拍の間隔のゆらぎを解析する方法です。安静時や深呼吸時の心拍変動を測定し、自律神経の働きを評価します。副交感神経の働きが低下すると心拍のゆらぎが小さくなる傾向があり、糖尿病性神経障害の早期評価などにも活用されます。

自律神経の疲労度はどうやって測定できる?

疲労度は、心拍変動のパターンや日内変動をもとに推定されます。交感神経が優位な状態が続くと、リラックスに関わる副交感神経の働きが低下し、疲労が蓄積している可能性が示唆されます。ただし、数値だけで疲労の程度を断定することはできず、症状や生活背景とあわせて評価することが重要です。

配信元: Medical DOC

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