脳トレ四択クイズ | Merkystyle
いじめの加害者は自分の息子!「まさか、うちの子が?」|息子がいじめる側になった話

いじめの加害者は自分の息子!「まさか、うちの子が?」|息子がいじめる側になった話

「だって、翔くんもやってたし」

母 困る

家に着いて、荷物を置いた。
少しだけ間を置いてから、私は悠真に声をかけた。

「ねえ、悠真」

「なに〜?」

振り向いた顔は、いつもと同じ。
だからこそ、余計に言葉を選ぶ。

「今日……児童館で、お友だちに強い言い方しちゃったの?」

できるだけ穏やかに、問いかける。
すると悠真は、少しも迷うことなく答えた。

「うん、言った」

あまりにもあっさりした返事に、言葉を失う。

「……そっか。どんなこと言ったの?」

「えーとね、『それ違うし』とか、『ちゃんとやってよ』とか」

悪びれる様子もなく、思い出しながら話している。
その様子に、胸の奥がざわつく。

「それで……どうして、そういう言い方になっちゃったの?」

そう聞くと、悠真は少しだけ首を傾げてから

「だって、翔くんもやってたし」

そう答えた。

「……え?」

思わず、聞き返してしまう。

「翔くんもさ、同じこと言ってたよ? だから言った」

当たり前のことのように、悠馬はそう答える。
その言葉に、息が詰まる。

翔くんの名前が出てきたこと。
そして、その行動を“基準”にしていること。

「みんな、そういうふうに言ってるし」

続けて出てきた言葉に、何も言えなくなる。
それは、本当に“みんな”なのだろうか。

「……そっか」

なんとか、それだけ返すのが精一杯だった。

頭の中が真っ白になる。
どうしていいのか、わからない。

ただひとつだけ、はっきりと感じていた。
(このままじゃ、いけない。)

でも、何をどう伝えればいいのか。
その答えは、まだ見つからなかった。

あとがき:気づいたとき、親はどう向き合うのか

子どもが誰かに影響を受けて変わっていくことは、決して珍しいことではありません。しかし、それが「誰かを傷つける方向」に向いてしまったとき、親としてどう向き合うべきかはとても難しい問題です。

本作では、“いじめる側になってしまう背景”にある子どもの心理や葛藤にも目を向けながら、単純な善悪では片付けられない現実を描いていきます。

真帆と悠真が、この問題にどう向き合っていくのか、ぜひ見守っていただければ幸いです。

※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています。

記事作成: tenkyu_writing

(配信元: ママリ

配信元: ママリ

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