居場所がなくて苦しんでいる、さまざまな方たちへ

――この作品を通して読者に伝えたいこと、感じてほしいことは?また、どのような人に本作を読んでほしいですか?
とーやあきこさん:今現在、子どもが学校に行かずに悩んでいる方にとっては、読むことでさらに辛くさせてしまうシーンも多いかもしれません。ただ、作品のあとがきにも書かせていただいたのですが、「直接言葉をかけてこなかったとしても、あなたを見てくれている人、心配してくれている人が必ずいる」ということを、この作品を読んでふと思い出していただけると嬉しいです。学校に行かない方々だけでなく、居場所がなくて苦しんでいる、さまざまな方たちに対しても同じ気持ちです。
――これからどんな作品を描いていきたいですか?
とーやあきこさん:前作、今作と、子どもと親との間にうまれる普遍的な悩みや葛藤をテーマにした作品を描かせていただきましたが、次回は今までの作品とはガラッと変わったテーマに挑戦したいと思っています。
――最後に、読者にメッセージをお願いします。
とーやあきこさん:インタビューを最後まで読んでくださり、ありがとうございました。また、作品を読んでくださった皆さま、本当にありがとうございます。直接お伝えできずにいますが、いつも感謝の気持ちでいっぱいです。今後も色々なお話を皆さまにお届けできるよう、日々コツコツと頑張っていきますので、楽しみにしていただけると嬉しいです!
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不登校という現実を前に、親が自分を責めてしまうケースも少なくありません。しかし、著者のとーやあきこさんは、「理想通りにいかないのが子育て」だと語ります。大切なのは、子どもと笑って過ごそうという肩の力の抜けたスタンス。そして、本作を通してとーやさんは、「あなたを心配している人が必ずいる」というメッセージを伝えてくれています。
不登校の子どもを持つ親だけでなく、子育てに悩むすべての人、学校や社会に居場所がないと感じて一人で苦しんでいる人など、多くの人の心に届いてほしい作品です。
取材・文=松田支信

