
"光と影の巨匠"レンブラントを、五感で味わう
17世紀オランダを代表する画家・レンブラント・ファン・レイン。「光と影(キアロスクーロ)」を巧みに操り、人物の内面や感情を深く描き出す作風で、西洋美術史に燦然と輝く名を残した巨匠です。
本展では、そのレンブラントの半生と「光と影」の世界観を、スイーツとセイボリーで表現。きらびやかな印象の一般的なアフタヌーンティーとは一線を画し、モノクロームの美しさや陰影の奥行きを、味覚とビジュアルの双方から楽しめる唯一無二のアート体験に仕上げています。
レンブラント・ハルメンスゾーン・ファン・レイン 《百グルデン版画》1648年頃 エッチング、ドライポイント、ビュラン/和紙 国立西洋美術館
レンブラントの生涯を辿る、8皿の物語

前菜は、レンブラントの人生の節目に着想を得た8種のスイーツ&セイボリー。オランダの食文化を丁寧にリサーチし、メズム東京らしく再構築した一皿一皿が、まるで絵画のように並びます。
1606年、オランダ・ライデンの製粉業者の家に生まれたレンブラントの出自にちなんだ「ポッフェルチェ」は、小麦粉とそば粉を使った伝統的な焼き菓子。ふんわりとした生地とフレッシュクリームのやさしい味わいは、物語の始まりにふさわしい一品です。
アムステルダムへと活躍の場を移した時代には、オランダ・ベルギーで親しまれるケーキ「トンプース」を着想源に。特徴的なピンク色をパイ生地に取り入れ、通常のカスタードをなめらかなアイスクリームに置き換えた軽やかな仕立てに。
そして1642年の代表作《夜警》完成に着想を得た「オランダ風クロケット」は、イカ墨を加えた漆黒のパン粉を纏わせた印象的なビジュアルで登場。パプリカソースの赤が、作品に描かれた鮮烈な色彩を呼び起こします。
