細木数子の娘も驚いた再現度
賛否の声が多い60代を演じているパートでも、ところどころ戸田さんが実際の細木氏に見えてしまう部分が多々ありました。とくに、ホストクラブで伊藤沙莉演じる小説家に対峙し、「あたしはここで男に復讐しているの」と怪しげに訴える場面。煌びやかさを背にした逆光の不気味な照明もあいまって、まるでそこに細木数子が蘇ったかのような不気味な存在感がありました。
実際に細木数子さんの娘である細木かおりさんも《テレビでは映っていなかったような「ふとしたしぐさ」まで再現されていて、むしろ「なんでその癖知ってるの?」って驚いた場面も》とXに投稿するほどです。
意外性=ギャップも一因か
制作と主演のキャスティングが発表された際も、「全然イメージにあっていない」などという声と共に、戸田恵梨香がどう演じるのか? という期待で注目を集めました。つまり、ここまで『地獄に堕ちるわよ』が話題になり、ヒットしているのは、細木数子という存在の求心力と、演じる戸田恵梨香さんのギャップと意外性があったからこそ。
その点においても、細木数子=戸田恵梨香でなければならなかった理由のひとつだったのかもしれません。
<文/小政りょう>
【小政りょう】
映画・テレビの制作会社等に出入りもするライター。趣味は陸上競技観戦

