1か月後、適度な距離を保つことで二人の関係は安定した。沙織からの贈り物と手紙を受け取り、真理は心から彼女を友達だと思い直す。お互いのペースを尊重し合う、新しい友情の形を噛み締めながら前を向く。
その後、やり取りにも変化が
それから、1か月が経ちました。
沙織からは、宣言通り、催促のラインは一切来なくなりました。たまに、10日に一度くらい、「今日は体調どうかな?返信は不要だよ!」という短くて温かいメッセージが届くだけ。
その距離感が、今の私にはとても心地よく、返信も自分のペースでできるようになりました。
「ママ、赤ちゃん、おっきくなった?」
慎吾がおなかに耳を当てて聞いてきます。
「そうね、少しずつ大きくなってるよ。沙織ちゃんのところの赤ちゃんみたいに、元気に生まれてくるといいね」
私は笑顔で答えられるようになりました。
友人からの気遣いに改めて「友情」を感じる
結局、2週間後の予定だったお祝いは延期にしてもらいました。
沙織は「真理の体が一番!安定期に入って、お互い落ち着いたら会おう。それまで、お祝いは私が預かっておくから(笑)」と、茶目っ気たっぷりに言ってくれました。
先日、沙織から小さな荷物が届きました。
中には、私へのカフェインレスのハーブティーと、慎吾への新しい絵本、そして手紙が添えられていました。
『あの時は本当にごめんね。適切な距離感って大事だなって、夫とたくさん話したよ。真理との友情をこれからも大事にしたいから、これからはお互いの事情を尊重し合える関係でいようね』
その手紙を読んで、私はようやく心から彼女を「友達」だと思い直すことができました。

