私たち夫婦は、私が北海道出身で、夫が大阪出身。どちらも方言が強い地域です。今は結婚して5年経ち、お互いの言葉や常識が混ざりあって、意思疎通がラクになりました。しかし、約1600km離れている地域の人間同士が結婚すると、こんなにも違うことがあるのかと、驚く出来事がたくさんありました。
「また行こうね」
結婚当初、新型コロナの緊急事態宣言中だったこともあり、新婚旅行も通常の旅行も行けませんでした。
そのため、「新型コロナが落ち着いたあとに行きたい場所」リストを作り、旅行気分を味わっていると、夫から「いいやん、また行こうね」という言葉が。
私は「また」って何?と引っ掛かりました。夫とは過去に一度も行ったことがない場所なのに、と。聞いてみると、この「また」という言葉、関西ではよく使われるようで、2回目以降を指す意味の他に、今度や次回といった意味合いでも使われるようなのです。
私が「また?」と考え込む様子に夫が気づき、夫が説明してくれ、ようやく納得することができました。
「それ、投げといて」
ある日、床に落ちていた犬用のボロボロのボールを見て、私は夫に「それ、投げといて」と声をかけました。
すると、夫の動きが一瞬止まって……。「それは、“捨てる”というニュアンスで合ってる?」と聞いてきたのです。
北海道で「投げる」という言葉は、物を遠投するの他に、「物を捨てる」という意味もあります。普段は北海道の方言が出てしまってもニュアンスで理解できていた夫も、落ちていたものがボールだったこともあってか、このときは戸惑ってしまったようです。
お互いの方言に慣れてきたころの出来事だったので、この感じ久しぶりだなぁとついニヤニヤしてしまいました。その後、しっかりと言葉の意味を伝えて事なきをえました。

