キャンプを計画しているとき、一番気になるのは「雨」ですよね。でも、実はベテランキャンパーが雨よりも恐れているものがあります。それが「風」です。
雨はカッパを着れば防げますが、強風は一瞬にしてテントをなぎ倒し、時には命に関わる事故を引き起こします。「少しくらい大丈夫だろう」と甘く見がちですが、キャンプ場での風は街中とは威力が違います。
今回は、せっかくのキャンプを悲劇にしないために、強風の日に「絶対にやってはいけないこと」を5つのポイントに絞って解説します。これを知っておくだけで、キャンプの安全性はぐっと高まりますよ。
1. 強風下での「タープ」の設営と放置

ファミリーやグループキャンプでリビングを作るタープですが、風の日には「巨大な帆」へと姿を変えます。
タープは面積が広いため、風をまともに受けると数百キロという凄まじい揚力が発生します。初心者がやりがちな失敗は、風に煽られてバタバタしているタープを無理に立てようとすること。支えているポールに過度な負担がかかり、バキッと折れてしまうだけでなく、地面に打ち込んだペグが弾丸のように抜けて飛んでいくことがあります。
もし、キャンプ中に風速が5mを超え、タープが激しく波打つようになったら、潔く撤収するのが正解です。風が強い時は、タープを張らない、あるいは低く地面に張り付くように設営し直す勇気を持ちましょう。
2. 「焚き火」の強行と後始末の油断

キャンプの醍醐味である焚き火ですが、強風の日は「火災の元」でしかありません。
「焚き火台を使っているから大丈夫」というのは大きな間違いです。風が強いと、火の粉は想像以上に遠くまで飛びます。
特に注意したいのが、寝る前の「火の始末」です。薪が赤い状態で放置すると、突風で火種が舞い上がり、自他共にテントを燃え上がらせる事故に繋がりかねません。風が安定しない日は、焚き火を諦めてLEDランタンの明かりで過ごすのが、スマートで安全なキャンパーの選択です。

