コーヒーを飲み過ぎると結石ができる?
コーヒーについては、「コーヒーを飲むと必ず結石ができる」とは言えません。むしろ、近年の研究では、コーヒーやカフェイン摂取が腎結石リスクの低下と関連する可能性が報告されています。
2014年に発表された大規模コホート研究では、カフェインの摂取が腎結石の発症リスク低下と関連していたと報告されています。また、2022年の研究でも、コーヒーやカフェイン摂取量が多いことが腎結石リスク低下と関連する可能性が示されています。
だからといってコーヒーを大量に飲めばよいというわけではありません。カフェインを取り過ぎると、動悸(どうき)や不眠、胃の不快感などを起こすことがあります。また、砂糖入りの缶コーヒーや甘いカフェ飲料を頻繁に飲むと、糖分の過剰摂取につながります。
結石予防の基本は、コーヒーではなく、水やお茶などで十分な水分を取り、尿量を確保することです。
コーヒーやホウレンソウ以外で注意したい飲食物は?
結石の種類によって注意すべき食品は異なりますが、尿路結石予防の観点では、次のような食習慣に注意が必要です。
まず、塩分の取り過ぎです。塩分を多く取ると、尿中に排せつされるカルシウムが増え、カルシウム結石のリスクが高まる可能性があります。NIDDKも、ナトリウム摂取量の調整が腎結石予防に関わると説明しています。
次に、動物性たんぱく質の取り過ぎです。肉や魚、卵などの動物性たんぱく質を過剰に取ると、尿酸が増えたり、尿が酸性に傾いたりして、尿酸結石の発症リスクが高まる可能性があります。NIDDKは、結石の種類に応じて動物性たんぱく質の摂取量を調整することがあるとしています。
また、ナッツ類やピーナッツ、小麦ふすまなど、シュウ酸を多く含む食品も、シュウ酸カルシウム結石を起こしたことがある人は注意が必要です。
一方で、カルシウムを自己判断で極端に減らすのは避けるべきです。カルシウム不足は骨の健康に影響するだけでなく、腸管内でシュウ酸と結合するカルシウムが減ることで、かえって尿中シュウ酸が増える可能性があります。
