「心不全を疑うむくみ」はどこを押すと分かるかご存知ですか?初期サインも医師が解説!

「心不全を疑うむくみ」はどこを押すと分かるかご存知ですか?初期サインも医師が解説!

心不全のむくみ以外の初期サイン

心不全の初期症状は、足や顔のむくみだけではありません。心臓のポンプ機能が低下して全身の血流が滞ると、さまざまな症状が現れます。ここでは、むくみ以外に見逃してはいけない初期サインについて解説します。

軽い運動で動悸や息切れがある

心臓の働きが低下すると、全身の筋肉や臓器に十分な酸素を含んだ血液を送り出せなくなります。すると、身体がその酸素不足を補おうとして、無意識に呼吸の回数や心拍数を増やします。これが、少し動いただけで起こる息切れや動悸のメカニズムです。

急激な体重増加がある

心臓の働きが落ちて全身の血流が悪くなると、腎臓へ流れる血液の量も減ってしまいます。その結果、尿として外に排出されるはずの水分量が減り、体内にどんどん水分が蓄積されていきます。短い期間で、2〜3kg体重が増加した場合は心不全の悪化によって身体に水が溜まっている可能性があります。そのため、早急に医療機関を受診するようにしましょう。日頃から決まった時間に体重を量る習慣をつけることが、早期発見につながります。

疲労感や食欲不振がある

全身への血流量が不足すると、筋肉に必要な酸素や栄養を十分に運べないため、疲労を感じやすいです。胃や腸などの消化器官の周囲でうっ血が生じると、食欲不振や腹部膨満感、吐き気を感じることがあります。これらも心不全によるサインである可能性があるため、むくみや息切れなどほかの症状とあわせて注意深く観察することが大切です。

心不全の検査と具体的な治療法

心不全が疑われる場合、医療機関では心臓の状態や原因となっている病気を見極めるために、さまざまな検査を行います。ここでは、病院で行われる主な検査内容と、代表的な治療法について解説します。一人ひとりの状態に合わせた治療を行うことで、生命予後の改善につながるでしょう。

心不全に対する検査

血液検査ではBNP(脳性ナトリウム利尿ペプチド)やNT-proBNPと呼ばれるホルモン値を調べます。心エコー検査では、超音波を使って心臓の動きや弁の状態、血液の逆流がないかなどを確認します。胸部レントゲン検査は、心拡大や胸水貯留の有無を確認する検査です。心電図は、心房細動や房室ブロックなど、心不全を引き起こす不整脈の鑑別が可能です。これらの検査は、心不全の原因や重症度を評価するために欠かせません。

薬物療法

むくみや息切れなどのうっ血症状に対して、体内の余分な水分を尿として排出させる利尿薬が処方されます。血管を広げて血圧を下げ、心臓への負担を軽くする血管拡張薬や、心臓の過剰な働きを抑えて休ませるβ遮断薬なども使用します。患者さんの症状や原因疾患に合わせて、複数の薬を組み合わせて治療を行うのが薬物療法です。

食事療法や運動療法

塩分過多の食事は、心臓への負担が増え、心不全悪化の原因となりやすいそうです。1日あたりの塩分量の目安は、患者さんの状態によって異なるため、管理栄養士による栄養指導を受けましょう。運動療法については、以前は心不全の患者さんは絶対安静がよいとされていましたが、現在では心臓リハビリテーションが推奨されています。医師や理学療法士の指導のもとで、無理のない範囲で有酸素運動や筋力トレーニングを行うことで、体力を維持し、息切れなどの症状を改善する効果が期待できます。

原因疾患に対する手術やカテーテル治療

狭心症や心筋梗塞が原因であれば、血管を広げるカテーテル治療やバイパス手術を行います。弁膜症の場合は、悪くなった弁を修復したり人工の弁に取り替えたりする手術が有効です。近年では、胸を大きく開かずに太ももの血管などからカテーテルを入れて弁の治療を行うなど、身体への負担が少ない治療の選択肢も広がっています。

配信元: Medical DOC

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