4歳の次男と一緒に、よく利用するショッピングモールへ買い物に行ったときのことです。授乳室とおむつ替えスペースの横に併設された子ども広場で、居合わせたママさんと世間話を楽しんでいたのですが、そこへ現れた一人の男性によって、現場の空気は一変してしまいました。
「ねぇ、教えてよぉ〜」執拗に迫る男性
広場で子どもを遊ばせながら会話を楽しんでいると、40代後半くらいの男性が近づいてきました。彼は下駄箱にあるママさんの娘さんの靴を指さし、「その靴、どこで買ったんですかぁ〜〜?」と、やたらと語尾を伸ばす独特な口調で話しかけてきたのです。
ママさんが戸惑いながら「ネット通販です」と答えても、男性はニヤニヤしながら距離を詰め、「やっぱりそうなんだぁ〜。うちの嫁がそれと同じ靴をずっと探しててぇ、店を回ってもなくて困ってたんだよねぇ」と食い下がります。
さらに「ネット通販ってよくわかんないから、もっと詳しく教えてよぉ」と、ママさんのスマホをのぞき込もうとしながら、しつこく詰め寄ってきたのです。
確信した下心と異常な執着
横で見ていた私は、言いようのない違和感を覚えました。娘さんの靴は確かにかわいいですが、メーカーさえわかれば自分ですぐに調べられるようなデザインです。
しかし、ママさんが「サイトを検索すれば出ますから」と話を終えようとしても、男性はさらに一歩踏み込み、「わかんないから、注文履歴を見せてくれません? URLとか送ってほしいなぁ」と強引に迫り続けます。
その視線は靴ではなく、ママさんの顔や手元のスマホをなめるように見ており、明らかに「靴探し」は口実であると感じさせる不気味さがありました。
困り果てたママさんの顔は引きつり、今にも泣き出しそうなほど。隣にいる私を完全に無視して、ターゲットにした女性だけを追い詰めるその姿は、不審者そのものでした。
(この人、靴なんてどうでもいいんだ。ママさんの個人情報を聞き出そうとしている……!)
そう直感した私は、なんとか助け舟を出せないかと考えました。

