妹を救うには、妹自身に気付かせる必要があった
「美幸、DVは病気じゃない。選択なんだよ。彼は恵美さんなら殴っても許されると甘えているだけ。恵美さん自身が『これは異常だ』と気づかない限り、第三者がいくら引き離しても、磁石みたいにまたくっついちゃうよ」
「じゃあ、私は見てるしかないの?」
「……まずは、彼女の心のケアからかな。別れろって言うんじゃなくて、彼女が抱えている『生きづらさ』に焦点を当てるの。それと、もし次があったら、絶対に証拠を記録させて」
裕子のアドバイスを受け、私は一つの決心をしました。無理に引き離すのではなく、恵美が自分の足で泥沼から抜け出せるよう、外堀から埋めていくしかないのだと。
あとがき:「ハネムーン期」という甘い罠
暴力を振るった直後の過剰な優しさ。これを「本当の彼」だと信じたい気持ちが、被害者を逃げ遅れさせます。裕子の「DVは病気ではなく選択」という言葉は、加害者の責任を明確にする鋭い一言です。恵美が自分を責めるのをやめるには、まずこの「洗脳」の仕組みを理解する必要がある。美幸が無理に引き離すのではなく、知識という武器を持って戦い始めたことは、大きな一歩と言えるでしょう。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: ゆずプー
(配信元: ママリ)

