みちるには、いつも一緒に遊んでいる、「リナちゃん」と「ななかちゃん」という親友がいます。
下校中も、休日も、3人はいつも一緒。
私も、リナちゃんのママ、ななかちゃんのママとは「ママ友」として、良好な関係を築いている……そう信じていました。
平和な日常に亀裂が入ったのは、一か月前のこと。
「ママ、シール帳がないの」
夕食前、みちるが泣きそうな顔で部屋から出てきました。
「えっ…いつものリュックの中は? 習いごとのバッグは?」
家中をひっくり返して探しましたが、どこにもありません。
「今日、リナちゃんとななかちゃんと公園で遊んだとき……ベンチにおいたまま、鬼ごっこしちゃったの…。気づいたときには、なくなってた」
シール帳の紛失と違和感
ある日、6歳の娘・みちるがシール帳をなくしてしまいました。遊んでいた公園には、リナちゃんと、ななかちゃんしかいなかったそうです。
そこで、千里はすぐに2人のママに連絡。ところが、2人から返ってきたメッセージは、どこか素っ気ないものでした。「見てない、早く見つかるといいね」という、他人事のような返信に、千里は違和感を覚えます。
疑惑が確信へ…シール帳の行方は?
シール帳をなくしてからというもの、みちるはどこか元気がありませんでした。
それでもリナちゃん、ななかちゃんとの遊びはつづいています。
ある日の放課後、みちるが学校から帰ってくるなり、ふしぎそうな顔をして話し始めました。
「ねえママ…今日ね、リナちゃんが公園でシールをいっぱい配ってたんだよ」
「へえ、あたらしいの買ったのかな?」
「わかんない。でもね、リナちゃんが配ってたシール、みちるが持ってたやつと全部一緒だったの。限定のネコちゃんのぷっくりシールとか…パパが旅行で買ってきてくれたお花のキラキラシールとか……」
私はあらっていた皿を、あやうく落としそうになりました。
リナちゃんが公園で配っていたというシールは、以前、みちるが持っていたものとすべて同じだったそうです。限定シールまで一緒だなんて、考えられませんね…。
リナちゃんの独断なのか、それとも、ななかちゃんも共謀しているのかはわかりませんが、真実をたしかめる必要がありそうです。

