真相に迫る…6歳のウソと隠ぺい
翌日、休日の昼下がり。私は意を決して、リナちゃんの家をたずねました。
玄関に出てきたリナちゃんのママは、少しおどろいたような、それでいて、どこか警戒するような表情をうかべました。
「千里さん…どうしたの? 急に」
「リナちゃんママ、ちょっとお話があって。みちるのシール帳のことなんだけど……」
私は努めておだやかに、でも、まっ直ぐに彼女の目を見ました。
リナちゃんもママのうしろから、不安そうにこちらをのぞいています。
「リナちゃん、公園でシールを配ってたって聞いたよ。みちるが持ってたのと、まったく同じシールだったみたいだけど……あれ、どうしたのかな?」
私の問いかけに、リナちゃんは一瞬、肩をふるわせました。
「……知らない。あれは、リナが買ったやつだもん」
「そうなの? でも、あのネコちゃんのシール、パパが外国出張のおみやげで買ってきてくれた、特別なやつだったんだって。外国にしか売ってないの…リナちゃんも同じの持ってたんだね?」
リナちゃんの視線がおよぎます。となりで聞いていたママの顔色が変わりました。
彼女はリナの肩をつかみ、ひくい声で言いました。
「……リナ、本当のことを言いなさい。みちるちゃんのママはおこりに来たんじゃないの。本当のことが知りたいだけよ」
ママのプレッシャーにたえかねたのか、リナちゃんがポロポロと涙をながし始めました。
「リナ、持って帰ってないもん! ななかちゃんが…"これ、みちるちゃんが忘れてったやつだよ"って言って、バッグに入れて持って帰ったのを見ただけだもん!」
「ななかちゃんが……?」
私は絶句しました。リナちゃんは泣きながらつづけました。
「その後、ななかちゃんがシールだけ、何枚かくれたの……。リナ、シール帳は持ってない! 本当だよ!」
リナちゃんのママは顔をおおいました。
「ごめんなさい!千里さん。この子、私にもウソをついて……。ななかちゃんからもらったなんて、一言も言ってなかったんです」
リナちゃんのママは、その場で私にふかく頭を下げました。
「本当にごめんなさい。すぐに一緒にななかちゃんの家に行きましょう。リナ、あんたも来るのよ!」
あろうことか、リナちゃんとななかちゃんは共謀したことが発覚したのです。娘の大切な友だちだと思っていた子からの裏切りはショックですね。さらに、リナちゃんママも娘の言葉を鵜呑みにしていたため、今回のことが発覚するまで時間がかかりました。
子どもはシール交換という遊びを通して、学ぶことがたくさんあります。ですが、まさか窃盗騒ぎが起きてしまうなんて、夢にも思いませんね。子ども同士のトラブルと甘く見ず、きちんと見守り、行動を正すことが大事ですね。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: ももこ
(配信元: ママリ)

