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認知症のグループホームとは?ケア内容や周辺症状への対応、進行時の対応を解説します

認知症のグループホームとは?ケア内容や周辺症状への対応、進行時の対応を解説します

グループホームで提供される認知症ケア

グループホームで提供される認知症ケア
グループホームの特徴は、認知症のある方が毎日の暮らしを続けながら介護を受けられることです。病院は診断や治療を行う場所ですが、グループホームは生活の場です。そのため、食事や入浴、家事、ほかの利用者さんとの交流など、日々の生活を支えながら、不安や混乱を減らす関わりが行われます。

認知症ケア専門のスタッフによる介護

グループホームは認知症ケアを前提にしたサービスです。管理者には3年以上の認知症介護経験と所定研修の修了が求められます。計画作成担当者も配置されます。日々の支援では、症状だけを見るのではなく、どの時間帯に混乱しやすいか、何がきっかけで不安が強まるかを観察し、ケアの方法を調整します。家族から生活歴や好きだった習慣を聞き取ることも、なじみやすい関わりにつながります。
参照:『認知症対応型共同生活介護 認知症グループホーム』(厚生労働省)

利用者間や地域との交流

制度上も、地域住民との交流のもとで生活することが重視されています。少人数のなじみの関係が作られやすく、近所との関わりや行事参加が残ると、閉じこもりを防ぎやすくなります。家族以外との接点が保たれることは、生活の刺激を保つ点でも意味があります。地域交流が活発なホームでは、散歩や買い物が日課に組み込まれていることもあります。実際の頻度や内容は施設によって差があるため、見学時に具体的に確かめる必要があります。

残存能力を活かしたケアの提供

認知症ケアでは、できないことだけに注目しない視点が欠かせません。洗濯物を畳む、食器を拭く、花に水をやるなど、今できることを生活の中で続けることが役割の維持につながります。
支援量が多すぎると、かえって力を使う機会が減ります。そのため、介助は安全を守りながら、本人が取り組める部分を残す形で行われます。こうした関わりは、自尊心や生活意欲の低下を防ぐ面でも意味があります。

グループホームでの認知症特有の症状や状態への対応

グループホームでの認知症特有の症状や状態への対応
認知症では記憶障害だけでなく、行動や気分の変化が目立つことがあります。こうした症状への対応では、薬だけでなく、生活環境や関わり方を調整する視点が欠かせません。

BSPD(行動・心理症状)への対応

BPSDには、妄想、興奮、不安、拒否、昼夜逆転、徘徊などが含まれます。対応の第一歩は、症状そのものを抑え込もうとしないことです。痛み、便秘、脱水、感染症、眠れなさ、環境の変化、人間関係のずれなど、背景要因を探ることが優先されます。認知症の診療ガイドラインでも、BPSDには非薬物療法を薬物療法より優先するとされています。最近の介護報酬改定でも、平時からの予防と早期対応が重視されています。症状が出た場面の記録を積み重ねることが、再発を減らす手がかりになります。
参照:『認知症疾患診療ガイドライン2017 第3章 治療』(日本神経学会)

夜間の混乱や徘徊への対応体制

夜間は時間や場所の感覚が乱れやすく、不安や不眠によって歩き回ることがあります。夜間の配置基準はユニットごとに1人です。施設によっては見守り機器やセンサーを組み合わせ、安全確認を補っています。ただし、機器があれば十分というわけではありません。転倒歴がある方や施設の外に出てしまうおそれがある方では、居室配置やトイレ誘導、職員の駆けつけやすさまで見ておく必要があります。夜間帯の様子は見学だけではつかみにくいため、契約前に具体的な対応例を聞いておくと見通しを持ちやすくなります。

薬物療法と非薬物療法の使い分け

BPSDへの対応では、まず身体状態やケア、環境を見直します。そのうえで、危険性が高い興奮や妄想、強いうつ状態などでは薬が検討されます。向精神薬は状況によって必要ですが、転倒、骨折、嚥下障害、誤嚥性肺炎、死亡リスク上昇などの不利益もあるため、漫然と続けることは避けるべきとされています。家族は薬の有無だけでなく、使う理由、減量の見通し、副作用の見守り方法まで確認しておくと判断しやすくなります。
参照:『認知症疾患診療ガイドライン2017 第3章 治療』(日本神経学会)

配信元: Medical DOC

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