「いつか検査を」では遅いかも!? 早期対応の重要性
編集部
SASが疑われる場合、どのような検査から始まるのでしょうか?
堀田先生
まずは睡眠中の無呼吸の有無や程度を調べるため、簡易検査から始めます。現在はご自宅で行える検査が主流で、基本的に入院の必要はありません。最初の段階として負担が少ない検査です。
編集部
簡易検査の後はどうなるのですか?
堀田先生
簡易検査で重症のSASと判断された場合は、そのままCPAPという機器を装着して眠る治療が検討されます。重症と判断されなかった場合は、より詳しく評価するために精密検査を行います。
編集部
精密検査というと、入院が必要なイメージがあります。
堀田先生
以前は入院検査が一般的でしたが、現在は精密検査も自宅で行える機器を導入している医療機関が増えています。入院しなくても必要な情報を十分に得られるため、患者さんの負担を抑えながら診断につなげられます。
編集部
早めの治療にどのようなメリットがありますか?
堀田先生
日中の強い眠気や集中力低下が改善され、生活の質が大きく向上します。加えて、糖尿病や高血圧といった生活習慣病の発症・悪化リスクを下げる効果も期待できます。また、SASは認知症の進行との関連や、突然死との関連が報告されている疾患でもあります。こうした重いリスクを防ぐためにも、早期に見つけて適切な対応をとる必要があります。
編集部
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
堀田先生
いびきは「たかがいびき」と軽く考えられ、放置されがちですが、SASが背景にある場合、高血圧や糖尿病、さらには認知症のリスクが高まると分かっています。さまざまなリスクを予防する意味でも、まずはSASという病気について知ってほしいと思います。適切に診断を受け、CPAP治療を始めることで、症状が大きく改善する人は少なくありません。睡眠の質が変われば日中の生活の質も上がりやすいため、気になる症状があれば早めに相談してください。
編集部まとめ
SASは、命に関わるだけでなく、糖尿病をはじめとした生活習慣病とも深く関係しています。自覚がないまま進行するケースも多いため、気になる症状がある場合は検査によって状態を把握するよう心がけましょう。早めに対応することで、将来的な健康リスクを抑えられます。

