義母の前でだけやたらいい子のふりをする彩音。息子への出産祝いも、アピールの場に使われました。そしてそれから1年…もうすぐ60歳となる義母のお祝いに、彼女ははりきりだします。
義母の還暦祝いが近づく
義母の前でだけ「いい嫁アピール」をする彩音。彼女の本領発揮されるイベントが、気づけば近づいていた。義母の60歳の誕生日…つまりは還暦祝いだ。
実の息子である徹と雅人に任せるべきだろうと考えた私は、とくに行動していなかった。ただ、きちんと徹が考えているかの確認はしていた。
徹「そうだな。料亭の個室でも貸しきって、母さんの好きな刺し身を食べさせてあげたいな」
佳奈子「いいわね。個室ならサクヤものんびりできるだろうし」
彼らに任せれば安心だと思い、口を挟まずにいた。ところがある日、彩音さんから私にとんでもないメッセージが届く。
彩音『温泉旅行を計画しています!佳奈子さんたちも、旅費の半額負担お願いしますね』
佳奈子「温泉?」
スマホを前に、素っ頓狂な声をあげてしまう。
暴走を始める義弟嫁
温泉旅行だなんて私は聞いていない。もしかして徹たち兄弟間でそんな話が出たのだろうか。
彩音さんに「雅人くんも言ってるの?」と確認すると「もちろんです」とメッセージが返ってきた。箱根の有名な温泉旅館の名前を、彼女は出した。「大浴場が素敵」というコメントもあるが、こちらに1歳のサクヤがいることを忘れているのだろうか…。
彩音『以前お義母さんがテレビで羨ましそうに見ていたんです。サプライズなので、内緒にしてくださいね』
さらに「しおりを作ります」「プレゼントは豪勢にしましょう」と、はりきった内容が送られてくる。どう見ても暴走している。当たり障りなく返信をしてやりとりを終わらせると、どっと疲れがたまった。

