大学生になって初めてできた恋人。できるだけよい自分を見せたいと思い、過去のある出来事を「わざわざ言う必要はない」と軽い気持ちで隠してしまいました。その小さな隠し事が、思いがけない形で2人の関係に影を落とすことになったのです。
内緒にしていた過去のこと
大学のサークルで知り合ったA先輩から告白されて、付き合うことに。A先輩とはもともと仲のよい男友だちのような関係だったこともあり、気軽に話ができる間柄でした。
そんな彼に対しても、どこかで「嫌われたくない」「よい自分でいたい」という気持ちがあったのだと思います。というのも、実は彼にひとつだけ話していないことがありました。それは過去に、サークルの同期・B男と曖昧な関係になったことです。
B男とは、連絡を取り合ったり、何度か2人で会ったりしていた時期もありましたが、特別な関係と呼べるほどのものではありませんでした。
わざわざそのことをA先輩に話してもいい気はしないだろうと、軽い気持ちで内緒にしてしまったのです。
何気ない会話で、隠していた秘密が…!
ある日、サークル仲間数人で集まる機会がありました。いつものように何気ない会話をしていたのですが、その中で、とある飲食店の話題が出たのです。
「そういえば○○(私)、前にB男と行ってたよね?」――。
女友だちからの何気ないひと言に、心臓がドクッと鳴った気がしました。
私は慌てて「そのときはたまたま……」と軽く流そうとしましたが、その不自然な反応に、彼は違和感を覚えたようでした。彼の表情が少し曇ったのを、私は見逃しませんでした。
その場は気づけば話題が変わり、何事もなかったかのように終わりました。けれど、私の中では「もしかして気づかれたかもしれない」という不安が、じわじわと広がっていったのです。

