
アジア料理に欠かせない「ビーフン」。焼きビーフンや汁ビーフンなど、食卓で楽しむ機会も増えましたが、「そもそも何からできているの?」「春雨やフォーとどう違うの?」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。
そこでビーフンの原材料や歴史、栄養価といった基礎知識から、調理のコツ、そしておすすめの活用レシピまでを、詳しく解説します。
ビーフンとは?その正体と特徴
「ビーフン」とは、米から作られる麺を指します。中国語で「米粉(ビーフン)」と表記し、その名の通り、うるち米の米粉のでんぷんなどを主な原材料としています。ビーフン協会自主基準では、主原料に米粉を50%以上使用し、麺状に加工したものをビーフンと呼ぶとしています。見た目と食感

見た目は素麺のように細長い形状をしており、色は半透明の乳白色です。
米特有の豊かな風味があり、噛めば噛むほど美味しさを感じられるのが特徴です。また、もちもちっとした弾力のある歯ごたえがあり、食べ応えも感じやすいため、主食としてもおかずとしても楽しめます。
原材料と製造方法
基本的には米粉のみで作られますが、中には調理しやすくしたり、茹でた後の伸びやすい欠点を改善したりする目的で、とうもろこしのデンプンであるコーンスターチなどが配合されている場合もあります。
製造工程としては、米を水に浸して細かく挽き、よく混ぜながら加熱、加水しながら生地を作ります。この生地を、ところてんのように穴の空いた金属プレートから圧力をかけて押し出し、麺状に仕上げる「押出し方式」で作られます。その後、蒸す、乾燥させる工程を経てビーフンとなります。
ビーフンの歴史と製造方法
■発祥は秦の始皇帝時代ビーフンの発祥地は中国南部(福建省のあたり)、起源は紀元前220年頃、秦の始皇帝が中国統一を成し遂げたころまで遡ります。
長江以南へ進軍した北方の兵士が米を食べることに慣れていなかったため、米を挽いて麺状にして食べたことが始まりだと言われています。その後、ビーフンは中国南部から台湾へ伝わり、すぐに調理できる「便利な食材」として、来客をもてなす際などに重宝されました。
■日本への伝来と普及
日本に初めてビーフンが伝来したことが文献で確認できるのは、明治36年(1903年)に大阪で開催された第5回内国勧業博覧会でのことです。ここで台湾館が注目され、特産品としてビーフンが出品されました。
日本で家庭料理として一般的に食べられるようになったのは、第二次世界大戦後、東南アジア各国から引き揚げた日本人が現地で親しんだ味を忘れられずに食べ始めたのがきっかけとされています。特に九州地方では、現在でもビーフンの個人消費量が多く、関東地方の約2倍が消費されています。

